1947-08-30 第1回国会 衆議院 治安及び地方制度委員会 第13号
デモクラシーの眞の姿というものは、殘存郡部のことも考えてやるのがほんとうではなかろうかと私は信じます。たとえて言いますと、文化施設、警察、ホスピタルすなわち病院、學校、劇場その他あらゆる文化施設は、全部都會に集中いたしております。すべて都會の人々は、今日京都市などは惠まれたる生活を送つておるといつてしかりであろうと私は思います。郡部の者は實に文化の點において惠まれません。
デモクラシーの眞の姿というものは、殘存郡部のことも考えてやるのがほんとうではなかろうかと私は信じます。たとえて言いますと、文化施設、警察、ホスピタルすなわち病院、學校、劇場その他あらゆる文化施設は、全部都會に集中いたしております。すべて都會の人々は、今日京都市などは惠まれたる生活を送つておるといつてしかりであろうと私は思います。郡部の者は實に文化の點において惠まれません。
先ほど小委員長の報告中、附帶決議は略しましたが、大石さんは特別市ができれば殘存郡部は困るのだ、その關係の見透しがつかないから困るということを申しまするから、複雜ながら附帶決議を申します。決して特別市というものは殘存郡部を放つておくものではないのでありまして、その殘存郡部と特市との關係は、協調相談によつてきめる、こうなつておるのであります。
敍上のごとく、府縣財政は合理的な配付税への依存度が高いので、殘存郡部が特別市の設定により、その住民の負擔激増は考えられませんが、京都の場合のごときが豫想できますから、かかる場合には、府市の協定により、適當な金額を一定期間繰入金、寄附金等何らかの形式により處理することが望ましいのであります。
從つて十分に調査するということは必要でありますけれども、このままでいつまでもいつまでも放任しておきますれば、ますます市部と殘存郡部との對立がはげしくなつてまいりますから、國會は國會獨自の決定をなるべく速かにすべしという感じをもつているのであります。從つて十一日に常任委員會を開くということは私贊成であります。
ただこれに伴う困難摩擦をいかに解決すべきかが問題であつて、殘存郡部の處置、營造物の處分、職員の給與、財政、警察の取扱、食糧檢査所を初め、各種の行政機關、食糧營團初め各種團體、縣廳の所在、議員の身分關係、法令の取扱をいかにするかというふうな、事務的にはなかなか問題も多い。