1972-09-28 第69回国会 参議院 社会労働委員会 閉会後第3号
ですから、父親のいない、死離別、あるいは何かの事情で母子で暮らしている家庭の子供に対してその子供の福祉の増進をはかるということが目的になっているわけですね。で、いま国民年金法の中に、そういう死離別母子世帯の子供の年金が入っていかなかったから補完的なものであるという御説明でしたね。つまり、局長のほうの御理解ではこれは年金であると、こういうことですか。
ですから、父親のいない、死離別、あるいは何かの事情で母子で暮らしている家庭の子供に対してその子供の福祉の増進をはかるということが目的になっているわけですね。で、いま国民年金法の中に、そういう死離別母子世帯の子供の年金が入っていかなかったから補完的なものであるという御説明でしたね。つまり、局長のほうの御理解ではこれは年金であると、こういうことですか。
既婚者の中には約一〇%程度の死離別者がおるわけでありまして、それを除きますと、未婚者と同じくらい現在夫のある方がおるわけでございます。この分布といいますか、比率は近年、ここ十年ぐらいの間に非常に大きな変化をしたものでございまして、かつては日本の婦人労働者といえば未婚の若い人ばかりといえるほどでございましたのが、急速にこのように夫を持つ者がふえてきたわけでございます。
夫のおありになる方がふえておりまして、最近では職場の婦人の四割以上が現在夫を持っておられますし、それに死離別の方を加えますと、いわゆる既婚婦人が半数を越えまして、未婚者よりも上回るという状態になっております。これらが大きな動きとしてとらえられるかと思います。
そして、女子雇用者中における中高年令層も相対的に増加し、既婚者五〇・五%(内、死離別一〇・三%)となり、従来の若い未婚者、短い勤続年数という女子雇用者のイメージは消え去り、年長の既婚者、長い勤続年数という欧米型の特徴へ近づきつつあります。 この傾向は、教育界の場合も同様で、年々女子教員が増加しております。
それからもう一つ特色といたしましては、有配偶関係別に見ました場合に、既婚婦人、現在夫を持っている層の婦人のふえ方が一番激しゅうございますが、現在有夫者とそれから夫と死離別した婦人、両方でございまして、これが既婚の婦人でございますが、昨年の数字によりますと、五〇%をこえております。五年前はまだ未婚者層の方が多うございました。これはちょっと画期的なものじゃないかと思っております。
それから死・離別者が一〇・四%でございますので、大体両方合わせますと、婦人労働者の中で既婚婦人が約半数近くということになっております。——それでよろしゅうございますか。
また、これらの中高年の婦人は、当然のことでございますが、結婚をしている、あるいは死離別等によりましても、いずれにしても家庭を持っている方が多いわけでございます。有配偶の者についてだけその割合を見ますと、近年では全婦人雇用者の中の四割に近い三六%が有配偶者、このようになっております。さらに、これに死離別者を加えますと四六%がいわゆる既婚者、家庭を持っている方と、このようになっているわけでございます。
既婚者、未婚者の割合は、既婚者が四割で、未婚者が六割、既婚者の九割が夫と死離別した者で、その中の七割が一人から五人の子供を持っており、親や親類などに養育費を送っており、未婚、者の半数は親元に送金しておるのであります。しかも、その転落者の七割強までが戦災者、引揚者、水害、凶作、火事、そのいずれか二つ以上を体験し、急激な生活上の変動を受けた者だということになっております。
昭和二十五年の国勢調査によりますと、夫と死離別した婦人の数は約五百万人で、その中十八歳未満の子をかかえている者が約百八十万人と推定され、また最年長子が十八歳未満の母子世帯の数は、昭和二十四年に厚生省児童局が行つた調査によりますと、六十一万二百八世帯で、現在ではその数が約八十万世帯といわれているのであります。