1988-03-09 第112回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第1号
歯科医師の過剰問題でありますが、百年も続いてまいりました歯科医師不足時代、過少という状態から、このわずかな期間に歯科医師過剰時代という新しい事態に入ってきました。昨年四月に行われました第八十回歯科医師国家試験は、受験者数三千六百六十八人に対し、合格者数三千三百六十一人、合格率九一・六%となっております。歯科医師年三千人時代がこれからも続いていくわけであります。
歯科医師の過剰問題でありますが、百年も続いてまいりました歯科医師不足時代、過少という状態から、このわずかな期間に歯科医師過剰時代という新しい事態に入ってきました。昨年四月に行われました第八十回歯科医師国家試験は、受験者数三千六百六十八人に対し、合格者数三千三百六十一人、合格率九一・六%となっております。歯科医師年三千人時代がこれからも続いていくわけであります。
厚生省が指標としておりました人口二千人に医師一人というのは、このままでいきますと昭和六十年を待たずに地方における歯科医師不足は解消して、全国的に見ると過剰の段階に入ってくるのではないかと考えております。歯科医師数の過剰は歯科医療需給のバランスを崩して、やがて乱診乱療という医療秩序の乱れを引き起こすことになりかねないと思います。
中でも最近の歯科医師不足は深刻そのもの。玉之浦、奈留、上五島町では相次いで〃歯医者不在〃となり、それぞれの町長は文字通りワラにもすがる思いで歯科医捜しに走り回り、思い余って台湾にまで〃歯医者さん〃のスカウトの手を伸ばしている。玉之浦町民は福江市まで通院している。