1951-11-26 第12回国会 参議院 農林委員会 第12号
なぜならば生産費価格でいわゆる正札付のようなことでは、海外に生糸というものを思うように輸出を増進させるということは非常に困難であります。
なぜならば生産費価格でいわゆる正札付のようなことでは、海外に生糸というものを思うように輸出を増進させるということは非常に困難であります。
これは要するに吉田内閣が従来小刻みに切売りして来たところの日本の国土、人民、こういうものを今度は外交白書という正札付で売渡そうとする意図を暴露したものじやないかとわれわれは考えるのであります。なおこの文書の中で対日講和を遅らせて来たのはソ連であつて、他の旧敵国ではないということが意思表示されておりますけれども、これは事実をしいるもはなはだしい。
要するに、吉田内閣が従来小刻みに切り売りしておつた日本国土を、今度は外交白書というふうな正札付で——これは問題になつた言葉でありますが、まさしく売り渡さんとしておる。こういうことを外交白書が白昼堂々と暴露しておるのでありまして、この点について、私はあらためて単独講和ということをなぜ断りなしに、この文書を通じて宣伝したかということについて、まず政府の所見を伺つておきたいと思います。