1997-10-30 第141回国会 衆議院 財政構造改革の推進等に関する特別委員会 第11号
しかし、今回の三%という数字の裏側の論拠が見えてこないというところがありまして、そういう意味では、例えば、先ほど言いました三つの赤字のうち正常赤字は潜在成長率の正常な状態での赤字であるよ、これは許容範囲なのであるよということが明示されること。
しかし、今回の三%という数字の裏側の論拠が見えてこないというところがありまして、そういう意味では、例えば、先ほど言いました三つの赤字のうち正常赤字は潜在成長率の正常な状態での赤字であるよ、これは許容範囲なのであるよということが明示されること。
そこで、例というか教訓といいますか、旧西ドイツの経験をお話し申し上げますと、旧西ドイツでは、赤字を三つのカテゴリー、一つは循環的赤字、もう一つは構造的赤字、そして第三番目に正常赤字という三つのカテゴリーに分けているのです。
西ドイツの公債の概念というのは、循環的赤字と構造的赤字というほかに、正常赤字という考え方があるのですね。それで、循環的な赤字は、それは景気のよしあしによって変化しますので、これはほっておいてもいい。問題なのは構造的赤字を解消することであるということですけれども、ただそこに正常赤字という概念がつけ加わっているのが非常に興味ある点だと思うのです。