1964-03-26 第46回国会 衆議院 本会議 第17号
日本の対外債権債務のアンバランスという問題が、経済の正常発展を阻害しているのではないかという問題であります。十二月末の対外資産を見ますと、合計四十九億七千八百万ドル、債務は七十四億六千万ドルとなっております。差し引きわが国は、対外資産関係におきましては二十四億八千万ドルの借金の国であります。負債額が債権を上回る国であります。
日本の対外債権債務のアンバランスという問題が、経済の正常発展を阻害しているのではないかという問題であります。十二月末の対外資産を見ますと、合計四十九億七千八百万ドル、債務は七十四億六千万ドルとなっております。差し引きわが国は、対外資産関係におきましては二十四億八千万ドルの借金の国であります。負債額が債権を上回る国であります。
でありますので、要約して申し上げますと、対外的には国際競争力をつけるために、相当程度の設備資金の投入も必要でありますし、合理化、設備の近代化も必要であるという半面、御承知の通りの国際収支の改善過程における設備投資抑制という相反した二つの面を持ちながら、長期安定的な方向をたどりつつ、経済の正常発展を目ざしておるのが現在の日本の経済の実態でございます。
こういう現状というものを、私はそういうことはない、正常発展するということには言えないだろうと思う。
○国務大臣(太田正孝君) もちろん正常発展ということは言えませんです。こういう整理時期と申しますか、地固め時期におきまして、同時に片一方の要求が全部いれられるということはなかなかむずかしいのでございまして、一度はそういう経過を経るのであります。