1955-07-11 第22回国会 参議院 決算委員会 第27号
○委員長(山田節男君) そういたしますと、こっちで、防衛庁の方で、たとえば欧州物で日本人の性能に合い、あるいは経済的にしかも性能のいいというものがあれば、これはもう日本が自由に、自主的にそういうものは契約し、あるいは注文するということは、これはできるわけですね。
○委員長(山田節男君) そういたしますと、こっちで、防衛庁の方で、たとえば欧州物で日本人の性能に合い、あるいは経済的にしかも性能のいいというものがあれば、これはもう日本が自由に、自主的にそういうものは契約し、あるいは注文するということは、これはできるわけですね。
第三は、日本は隣国で運賃諸掛りが安いにもかかわりませず、価格の上で欧州物より高価な場合がしばしばあることでありまして、これはほかにも関係のあることでありますが、大事な問題であります。それから特にお願いしておきたいのは、第四の点でありまして、中共側の貿易を通ずる政略であります。実は共の対外需要といたしましては、ココム制限外の物資だけで、日本だけではとても受け切れないくらいの量があるのであります。
向うで非常に欲しいと言つておるもの、それを単に国連側との関係でと言われますが、然らば香港を通して欧州物が随分潜つて闇に流れておるのでありますが、如何ようにお考えになつているのでありまするか。我が日本だけがこの格子なき牢獄の中に縛られている。日本の貿易のこの姿は、私は何としても納得が行かない。どこに私は独立があるのか。
政府が出血輸出を認める以上は、当然欧州物の安い肥料を農民が買いたいという場合は、輸入を許可するという腹があつて出血輸出するならいいですが、その腹はないじやないですか。そうなりますと出血輸出の損害は、今お話のように、国の財政支出によつてその赤字を埋めてやるか、そうでなかつたならば、国内価格にこれがかぶつて来ることは明らかであります。
問題は今お話になりましたように、欧州物との対抗上、やむなく東南アジア市場の需要を確保したいというところから出血輸出をなくしておることです。この出血輸出についての見通し、つまり欧州物でも、特にドイツの肥料との対抗になろうと思いますが、今この問題についての局長の説明によると、国内肥料の操業度を高めることによつてコストを下げたい。また他の産業との関連においてできるだけ合理してコストを下げたい。
そのためにかりに国内の肥料価格が今お話のように安定帯価格から下げることができないということになつて、もし政府がその価格をメーカーとの間に話合いをつけて押しつけようとした場合、農民は欧州物がほしいというときに欧州物の肥料輸入を認めますか、おそらく認めるとは言えないでしよう、そこに問題があるのです。
そういたしますと、プラント物の購入と申しますことは、簡單な消費材の購入と違いまして、買います方でも一定の産業計画、事業計画に従いまして、一旦輸入をいたします以上は将来長きにわたつてそれを使わなければならぬという関係にありますので、どういたしましても従来から信用の高い欧州物などに依存するという傾向になりがちなのは、当然想像されるところでございます。