1986-05-15 第104回国会 衆議院 農林水産委員会 第18号
○櫛渕政府委員 超多収米の私どものプロジェクト研究の現在の進展の状況でございますけれども、昭和五十六年から、国の地域農業試験場等を中心にした稲の育種あるいはその関連する研究勢力で、かなり大きなプロジェクト研究で進めておりますが、現在までの成果といたしましては、まず西日本を中心にします超多収の新品種として、アケノホシという品種を昭和五十九年に育成してございまして、さらに、寒冷地域、東北、北陸地帯に好適
○櫛渕政府委員 超多収米の私どものプロジェクト研究の現在の進展の状況でございますけれども、昭和五十六年から、国の地域農業試験場等を中心にした稲の育種あるいはその関連する研究勢力で、かなり大きなプロジェクト研究で進めておりますが、現在までの成果といたしましては、まず西日本を中心にします超多収の新品種として、アケノホシという品種を昭和五十九年に育成してございまして、さらに、寒冷地域、東北、北陸地帯に好適
○櫛渕政府委員 国のこれまでの成果ということでございますけれども、国が育種を組織的に始めましたのは大正十五年の小麦の育種の指定試験事業、これから始まるわけでございます。
○櫛渕政府委員 主として植物の遺伝資源についてですけれども、遺伝資源の我が国の保存の状況は、六十年度時点におきまして国の研究機関、農林水産省、農林水産ジーンバンクと言っておりますが、その中で保存しております総点数が十二万三千点でございます。
○櫛渕政府委員 農林水産省で保存をしております遺伝資源の民間等に対する提供でございますけれども、昨今非常に民間等の要請が強うございまして、これを受けまして、今年の一月二十五日からジーンバンクで保存しております遺伝資源の配布を始めたところでございます。
○櫛渕政府委員 六十一年度からの方針として、都道府県の総合助成にかわります新しい方式として先ほど先生の御指摘の地域バイオテクノロジー等新技術共同研究開発促進事業、この事業の方針としては原則として国と県あるいは県と県の県間共同、こういった共同研究を中心に行う、そういう指導をしております。
○櫛渕政府委員 これは私どもの研究機関だけというよりは関係の都道府県あるいは畜産局、いろいろなところと関係がありますので、そういう点で実際のお役に立つような方向で努力をしてまいりたいと考えております。
○櫛渕政府委員 そのとおりだと思います。
○櫛渕政府委員 そのように強く考えております。
○櫛渕政府委員 間違いありません。
○櫛渕政府委員 生物系特定産業技術研究推進機構法案につきまして、提案理由を補足して御説明申し上げます。 本法律案を提出いたしました理由につきましては、既に提案理由におきまして申し述べましたので、以下その内容につき若干補足させていただきます。
○櫛渕政府委員 今お話しの中の、最初のアメリカの米松の件と福井の試験場のウリの組織培養の件、これはハイテクの技術の領域としましては組織培養という一つの研究領域でございまして、我が国のハイテクの中では、この組織培養技術というのは、先生も御案内のように、例えば稲でありますと葯培養技術ということで稲の育種年限をぐっと短縮する方法とか、そのほか白菜とカンランからハクランというのを三十年前に農林省の研究機関でつくりました
○櫛渕政府委員 多収穫米の品種開発につきましては、実は五十七年から国の稲の育種組織を挙げて超多収等の開発のプロジェクト研究に取り組んでおるわけでございまして、それの目標は十五年先に現在の水準の収量を五割上げる、そういった全体の研究目標の中で進めております。 この研究の一環に、先ほどお話のありましたハイブリッドの技術も研究開発の中に取り込んでおります。
○櫛渕政府委員 お尋ねのバイオテクノロジーの研究水準の国際的な比較でございますが、なかなかバイテクの領域も応うございますので一概には申し上げにくいわけでございますけれども、遺伝子組みかえ等の最も最先端のハイテクの技術、特に先端的な基礎的な分野について比較をいたしますと、やはりアメリカが最も進んでおる。我が国がそれに若干おくれをとって今日に至っているという見方が一般的でございます。
○櫛渕政府委員 麦類の品種改良についてでございますけれども、ただいま御指摘をいただきましたように、高品質、しかもわせで多収、しかも耐病性のあるもの、そういったところを麦類全体の重要な育種の目標といたしまして、これまでも国の機関と公立機関の連携の中で鋭意各地域に適する品種育成に努力してまいっております。
○櫛渕政府委員 麦の品質向上に向けての試験研究でございます。 先生御指摘のように、国内産麦の生産の安定それから需要の拡大、こういったことを図っていくためには特に品質向上が重要である、そういうふうな観点から、従来から国の試験研究機関と都道府県の試験研究機関が連携いたしまして、こういった特に良質の品種の改良等を中心に研究を進めてきておるわけでございます。
○櫛渕政府委員 お答えします。 試験研究の面で麦の品質向上を図ることは、これまた従前から非常に重視をしてまいっておりまして、国の試験研究機関を初め、公立の試験研究機関と連携をとりながら、特に品種改良を中心に良質多収の優良品種の育成に向かってずっと研究を続けておるわけでございます。
○櫛渕政府委員 試験研究の予算と申しますのは多々ますます弁ずというようなところが当然ございますけれども、全体としては、御案内のように、バイオテクノロジー等の先端技術開発というところに今後の品種改良のベースを重点的に強化するというような方向で現在予算強化を図っておりまして、こういったものがいずれ将来、今申し上げましたような現場の品種改良にも非常に大きな成果を来す、そういうことを期待して予算措置を講じているわけでございます
○櫛渕政府委員 逆七五三計画に基づきます研究開発の成果でございますけれども、御案内のように昭和五十六年から始めておりまして、十五年間で五割増収というのをこの研究の最終的な目標として、十五年計画のプロジェクトで進めております。
○櫛渕政府委員 お話しのように、果樹の生産におきまして農薬の適正な使用と相まちまして病害虫の的確な防除、こういうことは大変重要だと考えておりまして、このために、まず第一としては、先生お話しのような病害虫に強い抵抗性の品種を育成すること、第二には、天敵等を利用しまして農薬によらない生物的な防除技術を確立していくこと、第三点として、病害虫に対する的確な発生予察、この方法を確立する、こういったことが非常に
○櫛渕政府委員 リンゴの腐乱病につきましては、寒冷地で特に重要な病害である、そういうふうに考えておりまして、特にリンゴの安定生産という観点から、この腐乱病の効果的な防除法を何とか開発しようということで、国の果樹試験場の盛岡支場を中心にしまして、青森県のりんご試験場を初め、関係の県の果樹試験場と協力しながらいろいろと研究開発を進めているわけでございます。
○櫛渕政府委員 先生今御質問の、特に牛を中心にしました優良牛の高生産技術、この関係でも、御案内のように人工授精技術でありますとかあるいは受精卵移植技術でありますとか、こういう技術はもう既に実用化の段階に達しておるわけでございます。
○櫛渕政府委員 ただいま先生のおっしゃったように、筑波の蚕糸試験場では、新しい需要増進を図るというような見地から、和服以外の洋服や下着類、そういったものの生地に適するような新しい形質の生糸あるいは絹織物の開発に向けまして鋭意研究を進めているわけでございます。これまでもいろいろと成果が上がっております。
○櫛渕政府委員 バイテクの作物の育種などに対する活用の問題でございますが、これまでも長い間作物の品種改良につきましては、いろいろな方法で技術の発展があったわけでございます。バイオテクノロジーのこれまでの技術から、さらに新しい観点からの育種の新技術、そういうふうに私どもは理解して研究の開発を進めているわけでございます。
○櫛渕政府委員 実は、先生の今の御質問の全国各都道府県の最近のバイテクの実用化段階がどんな状況にあるかということについての私どもの調査でございますが、昨年の十二月現在で各県にいろいろお願いをしまして動きを調べさしていただきました。それによりますと、もう全国各都道府県の試験研究機関は、ざっと全体の機関の半分ぐらいは、いろいろな形でバイテクの研究を進めております。
○櫛渕政府委員 今大臣お答えになりましたけれども、バイオテクノロジー先端技術の研究の体制方面で、大体産官学の体制のポイントについて申し上げたいと思います。
○櫛渕政府委員 今先生の御指摘がありましたようなことでありまして、バイオテクノロジーの開発を進めるに当たりましては、やはり安全性の確保ということに十分留意するという考えには全く変わりはございません。特に、今お話しの遺伝子組みかえ技術、こういった遺伝子組みかえの実験の関係では、これはほかの省庁も全く同様でございますが、内閣総理大臣が定めました「組換えDNA実験指針」というものがございます。
○櫛渕政府委員 お答え申し上げます。 先ほどの御質問の株式会社植物工学研究所と農林水産省の農業生物資源研究所の稲の細胞融合に関します共同研究でございますけれども、これは昨年の八月に品種改良の領域についても共同研究を行うという規程を設けてから初めてでございます。
○櫛渕政府委員 ただいま先生の御指摘がありましたように、私ども農林水産省の現在持っております生物遺伝資源につきましては、植物の関係ですと、昨年十二月現在時点で約十万点の保存状況でございます。さらに、微生物の関係ですと約五千点の保存であります。なお、動物関係あるいは水産生物等につきましては、現在研究用ということで保存されているのが実態でございます。
○櫛渕政府委員 先生御指摘のとおりでございまして、私どもこの五十九年から特にバイオテクノロジー先端技術開発につきましては、国と大学、民間、この官産学の連携に基づきます組織的な研究に取り組んでございますし、そういったバイオテクノロジーの研究のねらいといたしましても、ただいま御指摘のありましたような一つは新品種の開発、これを従来の交雑による育種法から飛躍的に新しいバイオテクノロジーの手法を応用いたしまして