1948-06-26 第2回国会 衆議院 文教委員会 第18号
○高津委員 第一條に、教科書需給の調整をはかり発行を迅速確実に云々とあるが、檢定本がどの位の速度で國定に代り得るかわからないが、現在相当量あると思われる國定教科書の発行を、今までの中央の業者にのみやらせないで、さらに多く地方に委讓させれば、より能率が上るのではないか。
○高津委員 第一條に、教科書需給の調整をはかり発行を迅速確実に云々とあるが、檢定本がどの位の速度で國定に代り得るかわからないが、現在相当量あると思われる國定教科書の発行を、今までの中央の業者にのみやらせないで、さらに多く地方に委讓させれば、より能率が上るのではないか。
○稻田政府委員 檢定本は、文部大臣がその本の発行者に発行の指示をするが、國定はだれにやらせるか今のところきまつていない。
それから下手をすると、この定價の問題から、折角出ようとしておる檢定本の途が、國定本と競爭というようなことから塞がれる危險があるので、これについては十分な考慮が拂われなければならないと考えております。安いのは結構でありますが、そのために、製品が整わないとか、供給が遅れるとか、何とかのために粗悪な参考書や、学習書が街に氾濫するような状態を防ぎたいものだと思います。
○稻田政府委員 小学校は全部國定、中等学校以上は昭和十五年まで檢定制であり、それ以後檢定本は業者の話合いで五種に限定し、更に昭和十九年に一種に制限されたのであります。