1998-05-07 第142回国会 衆議院 本会議 第35号
現在の橋本連立内閣の手法では、この実現性は到底不可能だと断じざるを得ません。財政構造改革法によってキャップ制が導入され、上限が決められている上に、さらに、歳出削減等によって約四千五百億円もの財源を捻出することなど、一体どうしたら可能だと言うのでしょうか。
現在の橋本連立内閣の手法では、この実現性は到底不可能だと断じざるを得ません。財政構造改革法によってキャップ制が導入され、上限が決められている上に、さらに、歳出削減等によって約四千五百億円もの財源を捻出することなど、一体どうしたら可能だと言うのでしょうか。
橋本連立内閣は、昨年の住専予算で、密室処理によって国民の税金を使って住専の破綻処理を行い、九割を超える国民の怒りを招きました。そして、その延長線上のままに、バブル経済の破綻処理や不良債権問題に対処し、その後も失敗を続けております。それは、三洋証券の廃業や北海道拓殖銀行の経営破綻などにまさに象徴的で、不良債権問題を一層泥沼化させております。
橋本連立内閣は、昨年の住専予算で、密室処理によって国民の税金を使って住専の破綻処理を行いました。預貯金を取り扱わない住専に六千五百億を超える巨額を投入したのでありますから、九割を超える国民の批判と反発を招き、まさに怨嗟の声はちまたに満ち満ちたのであります。
これを強引に推進する橋本連立内閣は、民主政治存立の規範的モラルである公正と正義さえ踏みにじるものと言わねばなりません。 こうした国民の厳しい批判を受けて、政府・与党も母体行の追加責任を言わざるを得なくなりました。そのこと自体、政府の住専処理スキームの破綻を明白に示すものでありますが、新基金構想に母体行などがあと数千億円出せるというなら、そもそも税金投入の必要は全くないではありませんか。
(拍手) 橋本連立内閣の誕生は、内外からも好感と期待を持って迎えられております。三党の連立政権はハト派リベラル政権として出発し、村山前内閣は戦後処理問題に真剣に取り組み、数々の懸案を処理してまいりました。