1951-10-19 第12回国会 衆議院 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会 第4号
○高倉委員 このクリル群島と千島列島を同じように考えておられるような今のお話でありますが、これは明活八年の樺太・クリル交換條約によつて決定されたものであつて、その交換條約によりますと、第一條に、横太全島はロシヤ領土として、ラペルーズ海峡をもつて両国の境界とする。第二條には、クリル群島、すなわちウルツプ島から占守島に至る十八の島は日本領土に属す。
○高倉委員 このクリル群島と千島列島を同じように考えておられるような今のお話でありますが、これは明活八年の樺太・クリル交換條約によつて決定されたものであつて、その交換條約によりますと、第一條に、横太全島はロシヤ領土として、ラペルーズ海峡をもつて両国の境界とする。第二條には、クリル群島、すなわちウルツプ島から占守島に至る十八の島は日本領土に属す。
この事実を裏書するものは、一八五四年の日露和親條約及一八七五年の樺太クリル交換條約である。 然るに戦後の混乱により住民の多くは全財産を島に残し北海道本土に引揚げを余儀なくせられ生活苦と斗い朝な夕な間近に聳ゆる千島の山々を望んで深い郷愁思いを馳せている。
更に択捉以北の島々は、明治八年樺太クリル交換條約において、多年邦人の苦心経営して来た樺太を割愛する代償として、全く平和裡に我が国に讓渡されたもので、爾来漁業開発を継続して来たのであります。 第二の点について申上げます。