1978-10-19 第85回国会 参議院 法務委員会 第2号
○寺田熊雄君 新聞等で報道されておりますように、「判例タイムズ」の十月号に、横川札幌高裁長官が「最高裁に対する期待と要望」と題しまして一片の論述を出しておられるわけであります。これは最高裁判所におかれてもお読みになったと思いますけれども、大変最高裁の現状に対して厳しい批判を含んでおるようであります。
○寺田熊雄君 新聞等で報道されておりますように、「判例タイムズ」の十月号に、横川札幌高裁長官が「最高裁に対する期待と要望」と題しまして一片の論述を出しておられるわけであります。これは最高裁判所におかれてもお読みになったと思いますけれども、大変最高裁の現状に対して厳しい批判を含んでおるようであります。
そこで伺いたいのですが、横川札幌高裁長官がこの間「判例タイムズ」に物をお書きになったことはすでに他の同僚委員も御質問になったとおりであります。その中でこう言っているのですね。「右の立場からこのさい最高裁に要望しておきたいことは、時の政府から一歩はなれた広い視野と遠い展望に立って、事実の具体性に即して問題の解決をはかられたいということ」、こういうぐあいに書いておられるのですね。
次に、裁判官の問題について、この間横川札幌高裁長官が寄稿されましたことについて質問をしたいと思います。 横川長官は十月二十二日に定年退官の予定で、この寄稿はその前に書かれたものでありますが、現職の高等裁判所長官として書かれたことには間違いがないことでありましょう。各紙が取り上げ、私も全文読みましてきわめて共感を覚えました。
○瀬戸山国務大臣 横川札幌高裁長官の発言そのものについて私はとやこう言う立場にありません。ありませんが、裁判所に限らずいろいろな場合にいろいろな意見あるいは批判がある、これは当然なことでありまして、いかなる立場にあってもそういう批判に耳を傾けてみるということもこれは非常に必要な、大事なことだと思います。