1999-03-03 第145回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査会 第4号
それから見ますと、一九七〇年の七〇年安保世代と言われている人たちは、これは大学闘争を組んだわけで、目の前にある権威構造に対して物申すという、そうした運動でした。すなわち、六〇年代に比べれば少しその対象が狭くなっていますし、持っているエネルギーがしたがって少なくなってきたというふうに予想されます。
それから見ますと、一九七〇年の七〇年安保世代と言われている人たちは、これは大学闘争を組んだわけで、目の前にある権威構造に対して物申すという、そうした運動でした。すなわち、六〇年代に比べれば少しその対象が狭くなっていますし、持っているエネルギーがしたがって少なくなってきたというふうに予想されます。
そういうふうに考えてみますと、一つの仮説として、極めて専門的な問題ですから専門家に任せる以外にはない、ところが、専門家である医学界というのは、各分野ごとに細分化をされておって、それぞれに一種の、我々にはわからないような権威構造があって、相互にそれを尊重し合う、不可侵関係にあるというようなことがあるのではないか、そういうことがこの問題の経過の中で大きく作用しておるのじゃないかなということを感ずるわけであります
私がここで申し上げたかったのは、一般に医学界は我々というか一般の社会とはちょっと違った、一種の強固な、独特の権威構造があるということがよく言われておって、参考人につきましても、血友病に関しては並ぶ者なき比類ない権威ということで評価をされておって、参考人の意見に対しては反論など及びもつかない、こういう雰囲気であったというようなことが多くの方々から評価をされておるわけであります。
それは、医療における権威構造、病院の組織構造の問題でございます。その中における患者の位置というものは大変に弱い状況にあります。 皆様も御存じのように、医療に従事する者が属している組織は、医師を頂点としたいわゆるピラミッド構成になっております。医師以外の医療従事者は、医師の指示のもとに業務を行うことになっております。