1972-06-09 第68回国会 衆議院 運輸委員会 第29号
しかし実態を考えていくと、やはり標準用船料というところまである程度いかないとなかなかそれが保証しがたいというところがあると思うのです。たとえば荷物は標準運賃で引き受けた。ところがそれを運ばすほうには、からで帰るよりも油代だけでもあったらそのほうが得じゃないかというようなことを言って、スズメの涙ほどの金を渡して荷物を運はせるというようなことだって実際行なわれているわけです。
しかし実態を考えていくと、やはり標準用船料というところまである程度いかないとなかなかそれが保証しがたいというところがあると思うのです。たとえば荷物は標準運賃で引き受けた。ところがそれを運ばすほうには、からで帰るよりも油代だけでもあったらそのほうが得じゃないかというようなことを言って、スズメの涙ほどの金を渡して荷物を運はせるというようなことだって実際行なわれているわけです。
先年御指摘の標準用船料の問題ももちろん検討課題でありますけれども、まずその前に第一段階といたしましては、運賃の収受と配分ということにつきましてどうしたら合理的、適正なものにできるかということを考えておる次第でございます。
それからこの前質問をしたんですけれども、標準運賃がきまっておっても標準用船料というものがきまっていない。そのために、一応標準運賃は受け取っても、たたけるだけたたいてオーナーには非常に不当に安いものしか渡さぬというようなことが中小のオーナーを苦境に追い込んでいる一つの原因である、したがって標準用船料というものについても定めていく必要があるということを申し上げたわけですけれども、その点はいかがですか。
○關谷委員 標準用船料をつくりましても、これはあくまで標準であって、それの上、下一割とか二割とかいう幅があるということになってまいりまするので、なかなか守りにくいものでありますので、何かそこらが十分守れるような方法をとらなければならない。
なお、そのほかに現在内航海運業法によって、標準用船料というものを運輸大臣が必要に応じて決定できるということになっておりますので、標準運賃の設定を行ないましたので、今後標準用船料の設定という面も検討をしていきたいと思います。また御意見がございました支配船腹の中に社船を含めるべきであるという点も、まことにごもっともな御意見だと私ども考えます。十分検討をしてまいりたい、かように考えております。