1989-06-15 第114回国会 衆議院 本会議 第21号
だが、やがて敗戦となり、空襲で焦土と化した名古屋の地に立って、君は、「世も身も無残、槿花一朝の夢」と慨嘆しながらも、いち早く工場を再建し、戦後の困難な時期に事業を軌道に乗せる一方、このころから、現実に世を動かす力は何といっても政治にあることに気づかれました。三たび転身のときへ向けてその大いなる翼を羽ばたかせるのであります。
だが、やがて敗戦となり、空襲で焦土と化した名古屋の地に立って、君は、「世も身も無残、槿花一朝の夢」と慨嘆しながらも、いち早く工場を再建し、戦後の困難な時期に事業を軌道に乗せる一方、このころから、現実に世を動かす力は何といっても政治にあることに気づかれました。三たび転身のときへ向けてその大いなる翼を羽ばたかせるのであります。
しかし、もっていささかの改善と思いましたその矢先にマル優が廃止され、まさに槿花一朝の夢、減税はことごとく相殺され終わったのであります。かてて加えて、もしもそれ伝えられるがごとく、昨年の売上税廃案の教訓をかえってこれをさかしまに学んで、異名同体の新型間接税を今国会に、もしくは秋の臨時国会に安易に提案されるならば、国民大衆はこれを断じて許さないでありましょう。
もしこういうことになりますれば、わが国国際航空の、特にこの日本航空のドル箱である太平洋路線というものに甚大な影響を及ぼすのであって、最近の日本航空、専属国際航空会社である日本航空の成績が非常に好調であるといっておりましても、これはまあ実際たくさん乗り入れてこられるということになれば、このドル箱の太平洋路線においてこういうことになれば、まあ業績の伸びというものは残念ながら槿花一朝の夢ということになりはしないかということを
いま、いろいろな社会問題、わが日本にもありまするけれども、これがゼネストに発展するというような事態でも万一ありますれば、日本の国はもう、外貨三十億ドルなんていいますが、槿花一朝の夢だ、こういうふうに思います。政治の動き、まあ社会は改革し、そして改革していかなければならぬけれども、しかし、これを転覆するような急激な試み、これじゃ国を非常に苦しいところへ持っていってしまうというふうに思います。
いまでは槿花一朝の夢になりました。それから定期預金その他の年金も同じですから、これにスライド制をつけることは非常に困難である。困難であるとするならば、やはりインフレーションを防ぐ方法を考えねばならぬ。水田さんは予算が通ったらしばらく国会をお休みになって、この問題をゆっくり考えて抜本策をお立てになるベきときではあるまいか。
これをこのままに過ごしていくならば、経済的繁栄も、社会福祉国家の建設に対するいろいろの努力も、これはすべて槿花一朝の夢となってくずれ去っていくと思います。総理は、政治のモットーとして寛容と調和ということを言われておりまするが、これはどこまでも法秩序を厳然として守り、社会秩序を守るという前提に立ってのみ私はこれは許されるべきであろうと思います。
しかし、そういうような社会開発の夜明けというようなムードで本年度予算が編成されたとすれば、これは、私は槿花一朝の夢に終わるのではないか、このように考えておるのでございます。特に先進国への前進であるという考え方は、これから論述するところで根本的に間違っておる、こう断定せざるを得ないのであります。
農村の経営は一時の闇取引盛んなりし頃、その頃を槿花一朝の夢と化せしめ、今やインフレのしわ寄せが小規模農民を押し包んで来ております。次々と統制は撤廃されます。統制の撤廃になりますと同時に品物は豊富となり、我々の生産物は販売価格を割るような事態が頻々として起りつつあります。大農は知らず、経営面積一町歩未満の農民経済は破綻一歩手前にあります。