1962-04-18 第40回国会 衆議院 文教委員会 第20号
あの場合は、完形のものは九十一個、破片は百四十九片集めまして、様式、技法のほかにこの検査をいたしたのでありますけれども、いわゆる佐野乾山につきましては、私の聞いたところによりますと、いわゆる佐野でできたものは一体どこにあるのか、あるようなないような、類似品を集めるだけでも非常に困難だ。このようにこの佐野乾山の基準となる作品がないということが、非常に困難である一つの原因でございます。
あの場合は、完形のものは九十一個、破片は百四十九片集めまして、様式、技法のほかにこの検査をいたしたのでありますけれども、いわゆる佐野乾山につきましては、私の聞いたところによりますと、いわゆる佐野でできたものは一体どこにあるのか、あるようなないような、類似品を集めるだけでも非常に困難だ。このようにこの佐野乾山の基準となる作品がないということが、非常に困難である一つの原因でございます。
文化財保護委員会といたしましては、常に、指定してあるものも、指定してないものも、調査研究いたしておるわけでございますが、指定いたしました重要文化財に対してこのような御意見が出て参りました上は、謙虚な態度で真実を明らかにするという意味から慎重に調査しなければならないと考えまして、昨年の秋以来、広く資料を収集いたしまして、従来の様式、技法的な見地はもちろん、新たに科学的な方法をも加えまして鋭意調査を続けて
文化財保護委員会としては、指定してあるものも指定してないものも、常に調査研究しておるわけでございますが、そういう要望がありました関係上、虚心たんかい、真実を明らかにするという態度で、昨秋十何名の専門の方々を中心にして、今日まで様式、技法的な調査のほかに、科学的調査もいたしておりました。
位相差顕微鏡による検査、あるいは螢光分析検査、あるいは残留磁気の調査などいたしておるわけでございますが、銘文の書体、内容あるいは様式、技法等の調査は相当程度進んで一つの方向に向かっておりますが、科学的調査はまだ一部調査中でございまして、文化財保護委員会事務当局といたしましては、一つの方向に進んでおりますけれども、ここで具体的に断定して申し上げるためには、三月の二十七日から開かれます四日間にわたる専門審議会
○清水政府委員 調査の方針といたしましては、先ほど申しましたように様式、技法、銘文などの比較調査もいたしております。あるいは陶土、釉薬筆の科学的調査もいたしております。窯跡の考古学的調査、これはなかなか短時日にはできませんけれども、考古学的な立場からも調査いたしておるわけでございます。そのほか特に科学的な調査につきましては……