1983-04-18 第98回国会 参議院 決算委員会 第7号
しかし現実的にはソ連による中距離核ミサイルSS20の極東移転もやむを得ないと、そういう考え方がちらついてきていると、最近の報道はずっとそういう考え方の報道があるんですがね。こういうことは十分予想されましたから私、予算委員会でも何遍かこの問題を取り上げたわけでありますけれども、ここのところはどういうふうに対処されますか。
しかし現実的にはソ連による中距離核ミサイルSS20の極東移転もやむを得ないと、そういう考え方がちらついてきていると、最近の報道はずっとそういう考え方の報道があるんですがね。こういうことは十分予想されましたから私、予算委員会でも何遍かこの問題を取り上げたわけでありますけれども、ここのところはどういうふうに対処されますか。
核戦力の制限交渉というのは、これまで日本はいわば他人事のように思っておりましたけれども、SS20の極東移転の問題が起こりましてからこれはどうも他人事ではない、みずからの問題であるというふうに国民一般も受け取ってきていると思います。そして政府は、基本的にはゼロオプション政策を支持しておいでになります。またレーガン大統領の暫定案についても、総理も外務大臣も高い評価を与えておいでになる。
それはなぜかと言えば、ミサイルの極東移転があるんだという構想は出ておりましたけれども、それがSS20であるというようなことは余りはっきりしていなかった。
実は、中国もこのSS20の極東移転については重大な関心を持っているに違いないし、日本と中国とはその点での利害は一致すると思うのです。これらの協議を通じてSS20の移転問題を中国との間に協議する、そういう方針を中曽根総理はお持ちでしょうか。
中国も、中国の核という問題がソ連からいろいろ言われてくるという面があるので、いまSS20の極東移転に対して敏感な反応を示していませんね。