1973-02-23 第71回国会 衆議院 外務委員会 第2号
第三には、この間ソ連はソ連として極東外交を展開しつつあるのでございますから、ぜひとも政府としては、彼らの考えておるアジア集団安保というものは一体何であるのか、われわれは一体どうそれに対処するのか、内容がわからなければ対処の方法もわかりませんが、それらとからみ合わせつつ考えていかなければならぬ重大な問題だ。
第三には、この間ソ連はソ連として極東外交を展開しつつあるのでございますから、ぜひとも政府としては、彼らの考えておるアジア集団安保というものは一体何であるのか、われわれは一体どうそれに対処するのか、内容がわからなければ対処の方法もわかりませんが、それらとからみ合わせつつ考えていかなければならぬ重大な問題だ。
それで、お尋ねいたしますが、このことは、今後の極東外交の上で重要な問題なんですね。そこで、時間がありませんから、内容はちょっときょうできないので、またに譲りますが、その情勢判断について食い違いがあった場合に、わが国は一体いずれの判断によってやるのか。当然自主的にわが国の判断によって政策は打ち立てられるべきものであると思いますが、その点についてはいかがでしょうか。
それは一言にして申しますと、日本外交の姿勢というものと、それから、アメリカの極東外交の姿勢というものの両方のどっちがここにあらわれているかという問題であります。ここにあらわれているのは、明らかにアメリカの対アジア政策、対極東政策そのままが認めさせられて、佐藤さんの同意されたお姿が痛ましくもあらわれているのではなかろうかと私は思うのであります。
なお、終わりに、アメリカの極東外交と日本との関係について伺います。デモクラシーの国アメリカが行くところは、南ベトナム、韓国、どうしてこういう国に民主主義が育たないのでしょうか。議会制民主主義があらわれずに、軍事独裁政権がいよいよ強化され、民衆は、生活苦と戦争の危険にさらされ、一向に国家として立ち直れないのであります。これに反して、北鮮、北ベトナムは、着々と見るべき発展をしている。
そのときに私たちは一つの見識を持って、アジアの声として、アメリカの極東外交政策に対する大きな反省を求める、反省を求めるというのじゃなくて、日本の外交姿勢はこうだということを打ち出すことによって、極東に新しい時代が生まれてくるのだと私は思うのです。
また、チェスター・ボールズ氏の国務長官は、この方の今までのアメリカの極東外交につきましても、ある程度は存じ上げておるのであります。私は愛知さんと同じように原文を見ませんから、気持はよくわかりませんが、アメリカにおいてもいろいろの議論はございます。日本においてあるがごとく、まあそれほどではございません。しかし、アメリカの外交が今後どうなるかということにつきましては、私はまだ結論は出せない。
そこで少くとも極東問題についてはわれわれがアメリカを進んで指導する、アメリカの極東外交というものを指導する。これに追随するというような考えは私は持っていただきたくないと思います。そういう誤まった観測を持った、伝統的に認識不足のアメリカを、日本の力で一つたたき直すというだけの決心を持って一つ外交を推進していただきたいと私は思います。
要請することができる云々というようなことが書いてあるのでございますが、これはアメリカの自国の防衛の必要から起つた場合というふうに非常に善意に解釈して、こういうような協定をお結びになつたように承わりますけれども、国国との外交は、必ずしも善意だけで以て始終取引をして行くことはできないことは私から申上げるまでもないことでございまして、こういうような条項があるということが、何と申しましても今日のアメリカの極東外交