1975-06-03 第75回国会 衆議院 公害対策並びに環境保全特別委員会 第11号
○村上参考人 植物プランクトンに対してマイナスの要因があるということは、事実がはっきり示しております。今度プラスの要因の方なのですが、私は水島の油がそうしたのだということを断定する根拠を持ち合わせておりません。なぜならば、瀬戸内海というところは元来、岡市先生の実験で示されたような濃度の油は存在していたわけであります。
○村上参考人 植物プランクトンに対してマイナスの要因があるということは、事実がはっきり示しております。今度プラスの要因の方なのですが、私は水島の油がそうしたのだということを断定する根拠を持ち合わせておりません。なぜならば、瀬戸内海というところは元来、岡市先生の実験で示されたような濃度の油は存在していたわけであります。
そういうところではやはり植物プランクトンの生態系に影響が出てくるだろう、私たちもそういう観点で実は調査計画をいま立てております。 それからもう一つ油の除去方法でございますが、見ておりますと、砂浜の中でだんだん油は下の方に沈んでいくような気もいたします。
○木下委員 大体この瀬戸内海の植物プランクトンは、春、秋にピークを持って、毎年ほぼ同じサイクルで増減をしておるようでありますが、水島事故の直後の昨年末からことし初めには、植物プランクトンの季節外れの大量発生が報告をされております。海中微生物の生態系に何らかの狂いが生じたことが予想されるわけであります。
こういういま御説明したプランクトンは植物プランクトンですが、これを動物性の小さいプランクトンが食べまして、それで増殖していくわけですが、この動物プランクトンについては、まだ十分調査はされておりません。ただ、外国の例では動物プランクトンに油が何%かは着く、体重の〇・一%とか一%ぐらい付着することが知られておりますので、そういう影響は出てくるだろう。
しかし現状では、水から植物プランクトンに入る、それから動物プランクトンに入る、その段階までは、たとえば窒素を目標にして循環の速度と申しますか、効率と申しますか、そういうものが数字的につかまえられております。しかしそれから上の魚になりますと、実は魚の現存量を現地でつかむ。
つまり、この図では瀬戸内海各地における植物プランクトンの量をあらわすものを横軸にとりまして、濁りをあらわすものを縦軸にとったわけであります。この斜線で響きましたところは、植物プランクトンだけであるならばこの程度の濁りが生ずるはずだということの範囲をあらわしておりまして点であらわしてある部分は実際の濁りです。
御承知のように、赤潮のような植物プランクトンがふえるのには窒素、燐というような栄養塩が必要でありますが、この栄養塩はどうして補給されるかといいますと、陸上から直接投入された有機物がバクテリアによって酸素を使って分解されたときに硝酸塩またはアンモニアという形で出てくるわけであります。
私どものやっております、プランクトンの調査、こういうものをやっておりますが、この植物プランクトンあるいはバクテリア、そういうものが最近異常に繁殖しております。それで、御承知のように、京阪神にくさい水騒ぎというのがございました。
その場合には、湖の場合には、植物プランクトンが非常にたくさんわくわけです。植物プランクトンが非常にたくさんわいた、そうして色がそのために非常に緑になる。緑色のスープのような状態に見えるわけですけれども、そういう状態になったのを水の華と申しますが、水の華が発生しますといろいろな困る点が、利水上困る点があるわけです。
植物プランクトンの異常な発生で、くさい水というのが長期にわたって起こっているという状態はもう先刻御存じのとおりで、私の京都なんというのは宇治茶という有名な茶がありますが、せっかくの宇治茶が、この水のために宇治茶の値打ちがなくなってしまう、あそこで飲んだって。それは何も京都だけではなくして、大阪自身がもうくさい水問題というのはたいへんな問題になって、もうずっと影響してきておるわけです。
それから懸濁物質でございますが、これも本年四月にはかりましたところ、植物性の懸濁質が九〇%を占めまして、わずかに一〇%が無機の懸濁質というようなことで、非常な植物プランクトンの異常繁殖、これは結果としまして、四十五年度以降、南湖はもちろん北湖にまでいわゆる富栄養化ということが進んだ証拠でございまして、このツツミモが非常に繁殖いたしますと、いわゆるいそくさい臭気を出します。
北湖も南湖の汚水の循環によって植物プランクトンの繁殖により水が緑色を帯びまして、まさに富栄養湖の様相を呈しております。家庭廃液及び産業廃液の汚染が、われわれの調査では、すでに最も美しい北湖の中心部の湖底にまで広がっていることを確認しております。
こう言われているのですが、「湖のメカニズムからいえば、年がたつにつれ、湖中に栄養塩類がふえ、当然、これを利用する植物プランクトンがふえる。さらに、このプランクトンを食う小動物が増加し、小動物をエサとする魚類もふえてくる」となっておるのですが、これは御承知のとおりかと思います。 こういうことに対して、原因と対策を考えていかなければならぬ。それには水質監視体制というのはどうなっているのか。
植物プランクトンというものを育成助長するという方法を考えれば、漁業資源というものを開発し、あるいは養殖をはかるということができれば、それでもって将来の人口の栄養というものをまかなっていかなければならぬというのが世界の宿命であります。特に科学日本といわれておりながら、こういう海洋資源というものの開発が一段落と先ほどお話があったようですが、これまた水産資源についてもまだこれからの仕事であります。