2016-04-01 第190回国会 衆議院 環境委員会 第6号
○河野(正)委員 一九五五年に発生し、被害者約一万二千人に及んだ森永砒素ミルク中毒事件というのがございます。粉ミルクの安定剤に使用された第二リン酸ソーダが、砒素を大量に含んだにせものだったということであります。 カネミ油症事件と酷似したような事件だったとも思われますが、当事者企業の経営規模に大きな差があり、それが被害救済能力の差にもつながったという指摘があります。
○河野(正)委員 一九五五年に発生し、被害者約一万二千人に及んだ森永砒素ミルク中毒事件というのがございます。粉ミルクの安定剤に使用された第二リン酸ソーダが、砒素を大量に含んだにせものだったということであります。 カネミ油症事件と酷似したような事件だったとも思われますが、当事者企業の経営規模に大きな差があり、それが被害救済能力の差にもつながったという指摘があります。
各種の公害や森永砒素ミルク中毒事件、サリドマイド薬害事件など、食品、薬品による被害、有害な添加物の使用、電気製品等の欠陥商品による事故、偽牛缶詰等の不当表示や、便乗値上げなどによる消費者被害、健康被害が広がりました。
国民にとって食品の安全に対する厳格な基準とその厳守がいかに重要な国の責任であるかは、過去の森永砒素ミルク中毒事件等の悲惨な実態を見ても明らかではありませんか。製造過程で混入した砒素入りミルクを飲んで死亡した赤ちゃんは百三十人、今なお後遺症に苦しむ被害者は一万四千人を数えるのです。安全性について国民的なコンセンサスも検証もないこのようなシステムの性急な導入はやめるべきです。
特に加藤一郎先生には、本法案には欠陥がないというふうな冒頭の御意見をいただき、また、実務家であられる中坊公平先生には、みずからが担当され苦労された森永砒素ミルク中毒事件の体験を踏まえて、あの当時にこの製造物責任法があればあのような悲惨な長期化はなかったと思うと心が痛む、その意味で最後の締めくくりとして、この法案が提出された以上はどうしても通していただきたいというふうな御意見をいただいております。
日本の食品安全行政は五五年の森永砒素ミルク中毒事件、六八年のカネミ油症事件と悲惨な食品公害事件を経験し、加工食品を製造するときに使用する化学物質を間接添加物として規制の対象にするなどの規制を強化してまいりました。七二年には国会の附帯決議で食品添加物の使用は極力制限する方向で措置すると決議をされています。
確かに先生御承知のように、将来にわたっての問題をいかにすべきかということについては、非常に微妙な点もあるわけでございますが、私どもといたしましては、前例といたしまして、先生御指摘の森永砒素ミルク中毒事件あるいはサリドマイド事件あるいは熊本の水俣病事件等におけるところのいわゆる恒久対策というようなものは、十分参考に値するものと考えているわけでございます。
それから森永砒素ミルク中毒事件のときには、厚生省の判断は、皮膚が黒いなんというのはもう関係ない、こんなものは治癒判断で落としてしまえ、あってもいいんだ、治ったことにしろと。そこで問題になったのは肝臓のはれと血液の検査結果だけなんですね、貧血があるかないかだけなんです。そうすると、同じ砒素中毒が、省庁が違えば全部基準が違うというふうな形です。
○松浦政府委員 森永砒素ミルク中毒事件の問題につきまして、すでに、先生がただいまおっしゃいましたように、これは財団法人ひかり協会におきまして、健康管理事業、それから治療養護事業、調査研究というようなことを推進するということになっておるわけでございまして、国もこれらに協力しておるというのが現状でございます。
時間がございませんから、最後に一点お願いして見解を聞いておきたいのですが、長年にわたる森永砒素ミルク中毒事件。私たちは酪農民の立場から申し上げる。何も患者同盟とか企業とかいうのではなしに、農民の立場。今日ほど酪農家がいろいろな形で苦しんでおるときはございません。そのときに農民が内輪げんかをしてはならない。たとえば何々系列、森永系列というような酪農民の系列がある。
○政府委員(浦田純一君) 森永砒素ミルク中毒事件の主としてこの一年間の経過でございますが、藤原先生御案内のように、昨年、斎藤元厚生大臣が藤原先生との質疑の間でお約束しましたように、その後進展いたしました問題といたしましては、まず、未確認の患者さんをどのように把握するかということで、その後、まず、そのもととなります患者さんの台帳を森永のほうから厚生省のほうに昨年の夏お引き受けいたしまして、いろいろと帳面
引き続いて四十六年には、昨年の十二月でありますが、京都府の追跡調査でもって京大の西尾教授を中心とする医学陣から、いわゆる森永砒素ミルク中毒によってこういう症状が起きておるというような意味の報告書が出されて、が然いまこの砒素ミルク中毒の問題が再発しておるわけであります。
それも非常に簡単な問診で、非常に簡単な問診というとぼくはわかりませんけれども、森永砒素ミルク中毒事件を取り扱っていらっしゃる北九州の市立小倉病院の廣澤元彦という先生が来られたのですが、県のとこちらのあの先生が調べた問診表を比べてくださいといわれて、ぼくはもらっているのですが、この先生の話によると非常に簡単過ぎる。それを短時間に保健婦さんがやって、そしてその人によってえり分けられていっているのです。
○東中委員 本案直接については、いま申し上げた点で私たちとしては非常に了承できない問題を持っておるわけですが、これに関連しまして、森永砒素ミルク中毒事件についてお聞きしたいと思うのですが、現在でも多くの被害者が後遺症のために悩んで、脳性麻痺、言語障害、弱視、難聴、知恵おくれ、ずいぶん苦しみ抜いているようでありますが、厚生省はこれについてどういう対策をとられてきているか。