2003-04-23 第156回国会 衆議院 文部科学委員会 第10号
そのため、自分の研究上の関心に合わせて偏った授業をする人が多いようですし、特に人文社会系学部では、かつて森嶋通夫先生がいみじくも御指摘なさったとおり、日本の大学教授は、教室で自説を展開し、学会で通説を語るという傾きが依然として強いようであります。
そのため、自分の研究上の関心に合わせて偏った授業をする人が多いようですし、特に人文社会系学部では、かつて森嶋通夫先生がいみじくも御指摘なさったとおり、日本の大学教授は、教室で自説を展開し、学会で通説を語るという傾きが依然として強いようであります。
それはやっぱり、これはイギリスに行っておられる森嶋通夫先生などもそういうことをよく言っておられるんですが、高校二年、三年、それから十八、十九、大学の一、二年ですね、若いときのこの期間が人間にとって極めて重要だと。
例えば、森嶋通夫先生、ロンドン大学経済学部教授が岩波新書で「サッチャー時代のイギリス」という本を書かれて、そこでイギリスの大学現場から報告していらっしゃいます。
そこで、都市計画のあり方について、森嶋通夫先生、ロンドン大学の名誉教授であられますが、日本の場合とイギリスの場合を比較されていまして、日本では戦後、自分の家さえ建てられればいいという感覚が育ってしまった。したがって、住宅は町づくりの一環だという、そういう感覚が育たなかった。自分の家しか考えなければ町には品格というものがなくなってしまう。