1961-03-25 第38回国会 衆議院 大蔵委員会 第21号
一例をあげますと、たとえばイギリスの梳毛品の一着分の生地だけの値段は、平均いたしまして約五千七百二十円ということになっております。従来の従価税が二割でございますので、それが今の価格に対しまして千百四十四円ということになります。今度の従量税をこの平均的な重さの生地で計算いたしますと、七百三十四円ということになります。
一例をあげますと、たとえばイギリスの梳毛品の一着分の生地だけの値段は、平均いたしまして約五千七百二十円ということになっております。従来の従価税が二割でございますので、それが今の価格に対しまして千百四十四円ということになります。今度の従量税をこの平均的な重さの生地で計算いたしますと、七百三十四円ということになります。
もうこうなって参りますと、よう考えて下さい、来年の春に一体純毛の梳毛品がどのくらいの値段になるか。ダブル・ヤールにして七百五十円くらいの値段になりますよ。そうなれば、これは必ず化繊の織物の方へ大きな影響を及ぼしていくのは当然のことなんです。
特に政府の方針によりまして、アルゼンチン羊毛のような悪い糸を入れていただきますと、必ずしもこれで梳毛品をつくるというわけには行かない。紡毛品をつくらなければならない。紡毛糸をつくるためにまぜてつくる。これは政府のおかげでそういうことをやるわけなんです。