1978-11-22 第85回国会 衆議院 農林水産委員会 第6号
政府が買い上げた標準米がそのまま消費者に渡っていく、こういう形をとっているならば、購入通帳によって政府米がどういうふうに購入されていくかということをきちんと最後まで確認をするならば、先般私が申し上げたように、政府が買い上げた政府米の中から格上げ米と称していいものだけが抜き取られて準自主流通米になってしまう、そうして残ったものが標準米として、所得の面から見てどうしても標準米を生活の苦しさの中から買いたい
政府が買い上げた標準米がそのまま消費者に渡っていく、こういう形をとっているならば、購入通帳によって政府米がどういうふうに購入されていくかということをきちんと最後まで確認をするならば、先般私が申し上げたように、政府が買い上げた政府米の中から格上げ米と称していいものだけが抜き取られて準自主流通米になってしまう、そうして残ったものが標準米として、所得の面から見てどうしても標準米を生活の苦しさの中から買いたい
しかし、これがいままでの例だと、政府米として買ったもののうちの七割か八割が格上げ米というような形で混入されて政府米より高い価格で売られているというのが市場の実態だと言われているのですね。そういう実態を阻止する対策というものはあるのかということなんですよ。
政府米の中でうまい米は、今度は格上げ米と称して、実質的に自主流通米に近い、標準米よりも高い値段で業者は売っているわけですよ。それは大臣だって長官だって知っている事実だと思うのですね。そういうように、農民から買った米を業者も実質高く売っているのに、それは知らぬふりをしているわけなんです。だから、食糧庁は赤字がどんどん積もっていくというのも当然の話なんですよ。
そうすると、あと三百万トン前後というものは、当然これは格上げ米として実際に市場に出回っているという私は気がするのですよ。そういうことになりますと、たいへん大きな問題で、むしろそういうことのほうを米審の中で十分に審議をしていただくということのほうがまず先の問題じゃないか。物統令をはずしたその以降におけるもろもろの条件というものを出し合ってみて、どこに矛盾があるのかと。
それで、ともかく自主流通米とか、あるいはなんとか格上げ米とかいって高い米を買っておる。そんなにいい米があるはずがないのに高い米を買っておるということは、みんな家計支出の中で米の割合が少ないものだから、ともかくうまい米をください、うまい米をくださいと言うので、結局政府が安く払い下げた標準米がまぜ米をされて高く売られておるという現実もあるんではないかという疑問を私は実際のところ持っておるわけなんです。
とにかく、四万三千円金を出しているということは、末端の消費者のほうに確実にそれが届いていることを前提とするわけですから、先へいって格上げ米になったり、いろいろ混米になったりして、どれがどれだかわからぬというようなことでは、四万三千円わざわざ国費を出してやる意味がないのです。
そのときに標準価格米として政府はこれを払い下げておるわけでございますが、消費者の段階でそれが格上げ米というふうなことで相当数売られておるとかいうふうな実情がある。しからば、そういった段階であるならば、今度普通米ということで四等、五等を中心にした場合に、四等の米はおいしいんだ。ところが、これは普通米じゃなくして、マルのついた米として売られて、普通米として売られるのは五等米だけになるのじゃないか。
〔委員長退席、理事江藤智君着席〕 それがはたしていわゆる格上げ米であるか、あるいはやみ米であるかは、私はどうもなお疑問の点もあるのでございます。いずれにしましても、消費者の意識として三割程度のものが非配給米であるという意識で受配をしておるということだけは間違いない。