2000-11-28 第150回国会 参議院 文教・科学委員会 第6号
○政府参考人(結城章夫君) 科学技術会議の生命倫理委員会におきます議論では、核移植技術を用いて個体が産生された場合、その核の由来、すなわち有性生殖からの核か、あるいは無性生殖からの核かによって生ずる問題が非常に大きく異なるというふうにされておるわけでございます。
○政府参考人(結城章夫君) 科学技術会議の生命倫理委員会におきます議論では、核移植技術を用いて個体が産生された場合、その核の由来、すなわち有性生殖からの核か、あるいは無性生殖からの核かによって生ずる問題が非常に大きく異なるというふうにされておるわけでございます。
ですから、現在では、畜産とか哺乳類の動物実験においてクローン技術といえば、核移植技術を指すということになっています。 資料の二ページ目に、農林水産省のホームページでのクローンの説明と、それから科学技術庁のホームページで「クローンって何?」というのがあるんですけれども、それの説明です。
そして、哺乳類、実験動物とか家畜のクローン技術においては、核移植技術というのがクローン技術に当たると。 そのようにして書きかえて、そうしますと、政府法案のそれぞれの胚の名前のつけ方自体も、変えなければいけないというふうになると思うんです。ぱっと見ただけでも、定義の八、九のヒト胚核移植胚、これはヒト胚由来の核移植クローンですね、ヒト胚核移植クローン。
核移植技術は、もともとクローンをつくり出すために開発された技術ではございません。動物が発生していく仕組みを解明しようとする目的で開発されてきた技術でございます。一九五二年にカエルで、アメリカで初めて報告がなされまして、六二年にはアフリカツメガエルのオタマジャクシで、オタマジャクシは哺乳類でいいますと胎仔に相当いたしますが、そのオタマジャクシの体細胞の核移植で個体ができたわけでございます。
それをちょっと数行でございますので読ませていただきますが、「組換えDNA実験技術に触発され、既にあった核移植技術や初期胚操作」、胚というのは生物が生まれます一番初めの細胞でございますが、その胚を操作する。特にこれは植物でこのごろよくやっておりまして、皆さんもよくごらんになると思いますが、このごろランであるとかいろいろな高級な花が非常に安く買える。
農業、水産業等に関しましても、核移植技術によるクローニング技術が極めて大きな影響を与えるものとして期待を寄せられておるものであります。 私は、ここで率直にお伺いいたしたいと思いますことは、近年、各分野におきまして遺伝子組みかえ技術、細胞融合技術等の産業化が期待される余り、この技術を支える基礎研究がおろそかになっていることはないかということであります。