1991-09-25 第121回国会 衆議院 国際平和協力等に関する特別委員会 第3号
当時、何というんでしょうか、米ソの雪解けというかデタントムードが醸し出され始めたころで、核戦争防止協定にブレジネフ書記長がアメリカヘ行って署名をしたということもその前年に行われておるわけでありまして、米ソがそろそろ力による対立をやめて、そしてデタントに入っていこうとしておる背景があったときにCSCEのヘルシンキ宣言というものが生まれたんだ。
当時、何というんでしょうか、米ソの雪解けというかデタントムードが醸し出され始めたころで、核戦争防止協定にブレジネフ書記長がアメリカヘ行って署名をしたということもその前年に行われておるわけでありまして、米ソがそろそろ力による対立をやめて、そしてデタントに入っていこうとしておる背景があったときにCSCEのヘルシンキ宣言というものが生まれたんだ。
ニクソン大統領あるいはそれを引き継ぎましたフォード大統領が三度にわたって訪ソする、あるいはブレジネフ書記長が訪米するとかいうことがございまして、また具体的にも、SALTⅠの署名、引き続くSALTⅡの交渉あるいは核戦争防止協定の署名、そうしてNATOとワルシャワ条約機構との間の通常兵力の削減交渉あるいはヘルシンキ宣言というようなまさにデタント花盛りというような情勢、そういった国際情勢の中で策定されたのが
それ以来、海底非核化条約、米ソ間偶発戦争防止協定、米ソ間ホットライン改善協定、生物毒素兵器禁止条約、米ソ間のABM制限条約、米ソ間戦略攻撃兵器の制限に関する暫定協定、核戦争防止協定、地下核兵器実験の制限に関する米ソ間条約及び附属議定書、米ソ間ABM制限条約の議定書等々か成立いたしておりますし、そのほかに七四年の米ソ共同コミュニケ及び米ソ共同声明といったものが出ております。
たとえばABMの制限条約であるとか、戦略兵器の制限暫定協定であるとか、核兵器実験制限条約であるとかですね、また米ソ・ウラジオストクの合意であるとか、それから平和目的の地下核爆発に関する米ソ間の合意であるとか、また、今度は核戦争それ自体を防止する条約とか協定では、一つには、偶発戦争の防止協定とかホットラインの改善協定とか核戦争防止協定など、こういうふうにその成績というものは、非常な大きな前進とは評価できないにしても
核防条約の発効後、この点についての核保有国の努力と見られるものには、米ソ偶発戦争防止協定、米ソ間ホットライン改善協定、米ソABM制限条約、米ソ間戦略攻撃兵器制限暫定協定、米ソ間核戦争防止協定など一連のSALT交渉の成果と、海底非核化条約の成立があります。
○土井委員 まあそれは通り一遍の御答弁でありますが、具体的には、七三年の六月に、御承知のとおり米ソ間で核戦争防止協定が締結されてからずいぶん、米ソ両国の質的な核軍縮、戦争に対処する姿勢というのが変わってきているわけであります。
○山崎説明員 御承知のとおり、この米ソの核戦争防止協定は、ニクソン大統領がモスコーを訪問いたしましたときにでき上がったものでございますが、これは核戦争が偶発的な理由によって起こるという可能性ないし危険を減少させるために、お互いに協議し合うということを目的としたものでございます。
だから私は、きのうの岡田委員の出したこの訓練資料の問題ですけれども、これは明らかに、この核政策の転換というのは、もう一ぺん核を使える兵器にするという転換ですから、これはいままでの米ソ間でいろいろ努力されてきた、たとえば昨年の米ソ戦略兵器制限に関する原則宣言あるいは米ソ核戦争防止協定の方向とは明らかに逆行すると思う。それはどうですか。さっきもそれらしいことをあなたはおっしゃいましたけれども。
それから核兵器をめぐる世界とアジアの現実的な動向、あるいは米ソの核戦争防止協定、現実に進められておる。さらに、中南米非核武装地帯条約などのごときは、もうあと五大国で残されておるのは、核保有国で残されておるのはソ連だけですよ、中国は昨年署名したから。もうソ連も署名するでしょう。したがって、中南米地帯においては非核武装地帯が設定されるのです。
幸い、先般行なわれました米ソ首脳会談では、互いに核戦争を避けるための核戦争防止協定が締結され、核兵器の全廃を願う世界の世論はいよいよ高まっておりますが、このようなときに、中国は突如として大気圏核実験を強行いたしました。これは、核兵器に反対する世界の世論を無視するものであり、断じて容認できないところであります。
先般のような核戦争防止協定というようなものはいいことであって、われわれは、こういうことがもっと勇敢に行なわれるならば、拍手かっさいするにやぶさかでない、こう思いますし、また米ソ結託というような大国主義的傾向が行なわれるならば、われわれはこれに対して反対の意向を持つものでございまして、中身によるものであるだろうと思います。
確かに米ソの平和共存は両国の核均衡による現状固定であって、今回締結された核戦争防止協定においても、核兵器の廃棄はもとより、核兵器の不使用すらも触れるところはありません。そして両国は、依然として地下核実験を行なっております。米ソが地下核実験を停止しない限り、問題の本質的な解決はないというほかはありません。われわれは、両国に対して、また強く反省を求めます。
そこで一つの問題は、安全保障が外交の軸だと私は思いますけれども、それにかかわる経済上の問題でも、濃縮ウランというのは、アメリカ側の供給するもののブロックとソ連側の供給するもものブロックとが完全に分かれておるならば、私の見解でございますが、核戦争防止協定なるものは実際はあまり意味がないと思うのです。あくまでアメリカとソ連に最終的に決をとられている形である。
アメリカとソ連がどのような、たとえば核戦争防止協定などを結んでみたところで、その裏で地下核実験がどんどん行なわれ、とりわけアメリカは核の計画をもっともっと大きく広げていくという政策をとっておるだけに、核戦争の危険というものは、ベトナムにおけるあの侵略戦争の経験からもいえるように、非常に大きくなっておるわけなんです。
その中で核戦争防止協定というのが非常に重要な意味を持っていると思います。この第一条、第二条、第三条のいうところによれば米ソ両大国は核戦争にもう訴えないようにしよう、それは両方の国のみならず他の国にもそうさせないようにしよう、こういうことがうたわれております。
特に、核戦争防止協定の問題については二つの面があると思う。表面上の字句だけをもってするならば、核戦争を自制するというようなことで、これは核戦争から遠のいていって前進であるという形で、表面上の字句だけでただ一面的にこれを手放しで喜ぶというようなことは、私はできないと思うのです。キッシンジャーがはっきり言っておりますように、この協定は戦争放棄の協定ではない、このようにはっきり言っている。
○岡田(春)委員 私は、核戦争防止協定というのは、現実に核戦争を阻止するという点では実効性が薄いと思う。いま首を振られたから御同意されておられるのだと思うのですが、やはり日本の国は被爆国ですから、核戦争に反対するような現実的な提案を、むしろ日本のほうがやるべきだと思う。そういう機会として、訪ソ、訪米その他の機会において、総理大臣が積極的に提案をしていただきたい。
最近の米ソ、米中の接近、日中国交の正常化、そしてつい先日行なわれた米ソ核戦争防止協定の調印などは、世界の情勢が、大勢としては、緊張緩和の方向に向かって、大きく動いていることを示しております。このような動きが、わが国にとっても、また世界平和にとっても、きわめて好ましいことであることは、言うをまたないところであります。
○大平国務大臣 米ソ両国の間におきまして、核戦争防止協定というものが最高首脳の間で調印の運びになりましたことは、政治的に非常に大きな意味があると私は思います。もともと核戦争ばかりでなく、通常兵器による戦争もあってはならない、そしてそれを防止しなければならないことが国連憲章の道標であることは御案内のとおりでございます。
○大平国務大臣 そもそも今度の核戦争防止協定というのは、従来米ソ間にありましたホットラインというようなものを協定面にうたったというもので、実態的にはそういうものだと私は思うのでございまして、新しいものをそこで生み出したわけでなくて、すでにいま進んでおるそういう体制を協定という姿で確実なものにしようという、そういう性格を持っていると思うのでございます。
その点につきましては今度の米ソの核戦争防止協定というようなものは、私はそういう角度から日本政府が当時考えました留保条件の一つに対しまして明るい光を投ずるものである。これによってその問題が完全にクリアされたわけではございませんけれども、核軍縮の方向を目ざしておるという限りにおきましてやはりマイナスではなく、プラスの作用を持って、おるものと私は思います。
○山中国務大臣 それは、たとえば今度は逆に、ニクソン・ブレジネフ会談というもので核戦争防止協定というものが取りきめができていますね。
そのことはさておきまして、次の問題に移るわけでありますが、米ソの核戦争防止協定が締結をされたことによりまして、米ソの平和共存と安全保障を基礎に、少なくとも世界が平和への方向に向かっている。二大核大国がその合意を見た以上、私は、核抑止力の必要性というものは今後減少するのではないかと、そのように判断をするわけであります。
議論が長くなりますから、最後の問題に参りますが、この米ソの核戦争防止協定がニクソン、ブレジネフで調印をされたわけであります。ときあたかも総理は訪米日程をおかかえになっている。きまっていたんだと思っていたところが、延びたようでありますが、ソビエトにおいでになることも近い将来お考えになっておられるようであります。つまり非常に複雑な今日の国際関係の中で二つの焦点になる国においでになる。
○渋谷邦彦君 先ほども質疑の中にございましたが、今回のニクソン・ブレジネフ会談を通じまして調印されました核戦争防止協定、そのほか何件か協定があるようでございますが、こうした世界環境の急速な変化、いままでのむしろ冷戦構造というものから緊張緩和へと、そしてまた、米ソの急速な接近というものが今後新しい一つの方向を生み出すのではないか、そういう意味では大いに歓迎される今回の会談ではなかったかと、このように私
○国際労働機関憲章の改正に関する文書の締結に ついて承認を求めるの件(内閣提出、衆議院送 付) ○電離放射線からの労働者の保護に関する条約 (第百十五号)の締結について承認を求めるの 件(内閣提出、衆議院送付) ○機械の防護に関する条約(第百十九号)の締結 について承認を求めるの件(内閣提出、衆議院 送付) ○国際情勢等に関する調査 (在韓国連軍の撤退問題に関する件) (米ソ核戦争防止協定
○国務大臣(大平正芳君) 今度の米ソの間で結ばれました核戦争防止協定でございますが、これは国際政治の仕組みに新しい要素を加えたものと私は考えていないんです。