2007-03-01 第166回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第2号
「ITERの安全規制のあり方について」というものでございますけれども、その中で、核融合の安全性に関しましては、核分裂のような連鎖反応ではなく、固有の安全性を有する、それから、核分裂生成物のような高放射性物質を生じない、こういうことで、核分裂炉と比べますと異常な事象の事故への進展性は小さい、このようにされているところでございます。
「ITERの安全規制のあり方について」というものでございますけれども、その中で、核融合の安全性に関しましては、核分裂のような連鎖反応ではなく、固有の安全性を有する、それから、核分裂生成物のような高放射性物質を生じない、こういうことで、核分裂炉と比べますと異常な事象の事故への進展性は小さい、このようにされているところでございます。
○斉藤(鉄)委員 原賠法の議論からちょっと外れますが、いわゆる核エネルギーを使った施設の事故ということになりますと、核分裂炉による事故、それから核融合炉による事故。核融合炉による事故、これも、夢物語と言うと言葉は変ですけれども、架空のことではなくなってきました。大きな核融合実験施設も現実に建設されております。
私は核融合炉の方は専門家ではございませんので詳しくないのですが、核分裂炉の方であれば、先ほど来お話も出ていますが、例えば高速炉の開発も、これはできるだけ開発のプログラムそのものを技術的に合理化していくということが大事ではないか。 そういうことで、広く国民の支持が得られればこれを実現していく、こういうプロセスがやはり今後は重要ではないか、そういうふうに思います。
それから、いま一つ有利な点といたしまして、定常的な放射性廃棄物処理の問題が、核分裂炉に比べると少ない。これもまたいろいろな見方がございますけれども、たとえば先ほど御説明いたしました三重水素というものを燃料の一つとして使うわけでございますが、この三重水素というものが人体に摂取されますと、やはり放射性の物質でございますので問題がございます。
これが実現されまして、プルトニウム二三九、四〇、四一というようなものが活用されるようになりますと、大体今の二三五を目標としている核分裂炉の燃料から比較いたしますと、百四十倍くらいの燃料というものが出てきて、そして非常に大きな燃料の低下がはかられる。ここに本格的な原子力発電の体制というものが確立されるのではないか、というようなお話であったかと推測するのであります。