1964-05-21 第46回国会 衆議院 内閣委員会 第34号
大体証券業者が三十三、四年ころのやや株式好況時代に、ばかに人員をよけいに採用しておる。そしていまになってみると、その人間をもてあまして、やめたい者は自分でやめてくれということをやっておるという、はなはだ目先的な場当たり的な証券業者のやり方が、今日の証券業界への大きな不安を誘引しておると私は思うのです。
大体証券業者が三十三、四年ころのやや株式好況時代に、ばかに人員をよけいに採用しておる。そしていまになってみると、その人間をもてあまして、やめたい者は自分でやめてくれということをやっておるという、はなはだ目先的な場当たり的な証券業者のやり方が、今日の証券業界への大きな不安を誘引しておると私は思うのです。
いい方面といたしましては会社自己資本の増強、戦前六五%もありましたのが三五%ぐらいに転落しました現在、薄弱資本をこの株式好況時におきまして増資することは誠にいい機会であります。併し半面、株価の急激な値上りによりまして得た所得は、恐らく健全な建設面に使用される部分が少く、大部分が消費面に使用され、貨幣に対する尊重の念が薄れて参つたのではないかと懸念するのであります。