1959-09-25 第32回国会 参議院 建設委員会 閉会後第5号
昭和に入ってからは昭和十年、十三年、十六年、二十二年が最も大きく、昭和十年の洪水は過去の記録を越え、また昭和二十二年のカスリン台風は未曾有の豪雨をもたらし、栗橋上流北埼玉郡東村の破堤により、洪水は東京都の市街地に浸入する大災害となっています。
昭和に入ってからは昭和十年、十三年、十六年、二十二年が最も大きく、昭和十年の洪水は過去の記録を越え、また昭和二十二年のカスリン台風は未曾有の豪雨をもたらし、栗橋上流北埼玉郡東村の破堤により、洪水は東京都の市街地に浸入する大災害となっています。
委員長報告) 第二一四 豪雪地帯の道路補修費継続等に関する請願(委員長報告) 第二一五 国道維持修繕費国庫補助に関する請願(委員長報告) 第二一六 建築士法中一部改正に関する請願(委員長報告) 第二一七 静岡県筬川改修工事施行に関する請願(委員長報告) 第二一八 一級国道十号線改良工事促進に関する請願(委員長報告) 第二一九 江戸川築堤工事促進等に関する請願(委員長報告) 第二二〇 栗橋上流利根川引堤工事施行等
また昭和二十二年の栗橋上流の決壊のときの水位は、昭和十六年よりも二メートルも高い水位である。その二メートル高い水位よりもさらに二メートル高い堤防を築いてもらわない限り、われわれはまくら高くして寝ることができないのである。この水防をやるのはだれか、この堤防を守るのはだれか、現在の利根川の一番恐しいと称されておる布川の上流地域、われわれの目の先である堤防を増強するための土がない。
○岩沢政府委員 利根川今次の出水は既往に類似のないような大出水でありまして、栗橋上流に大決壞を生じたのを初めといたしまして、各所に相當の被害を受けたのであります。
それはその水の先端に沢山の石を置いて、それが流れる堤防のようになりまして、一時に出て來たとういことを聞いたのでありますが、そのことと併せ考えまして、今囘の栗橋上流の水位が今まで曾てない水の殖え方をしたということを別に新聞で発表されましたのを併せ考えまして、これはしろうとの独断であつたかも知れませんが、今まで一時間二十センチ、三十センチの増水であつたものが、今囘に限り一時間一メートルの増水を見た。
特に利根川筋栗橋上流地点の堤防決壊による東京、埼玉の被害は極めて大きいものであります。その他群馬、岩手、栃木、茨城、宮城、山梨等の諸縣におきましても、土木災害のみにてもそれぞれ四五億円乃至十四五億円に及ぶ大災害でありまして、その被害は極めて深刻であります。
今次水害は関東を中心とし、東北・信越地区に及ぶ廣汎な地域にわたり、近年にない大規模なものでありまして、殊に北上川の堤防決壊による岩手、宮城兩縣下の被害及び利根川筋栗橋上流地点の堤防決壊による埼玉・東京の被害は、深刻を極めておるのであります。以下、特にはなはだしい埼玉・東京地区における水害の状況について申し上げたいと思います。
○北條秀一君 内務大臣に希望したいのでありますが、先程來この水害の調査及び對策の樹立ということについてしばしば言われたのでありまするが、今囘の利根川の水害は雨が降れば何處が一番弱いかということは非常にはつきりしておつたわけですね、從つて豫想以上に雨が降つたということでなしに、栗橋上流の四キロの所が一番弱點であつたわけであります。
埼玉縣におきましては、十四日來の豪雨で水量は未曾有の激増を來し、遂に十六日午前零時三十分ごろ、利根川中流の栗橋上流地点において堤防が約四百メートルに及ぶ決壊をいたしたのであります。水位約八メートル九九に達しておりましたところの利根川の濁流は、一時にこの決壊箇所より流入いたしまして、栗橋より幸手に至る一帶は、たちまちにして泥海と化し去つたのであります。
埼玉縣におきましては十四日來の豪雨で水量は未曾有の激増を來し、遂に十六日午前零時三十分頃、利根川中流の栗橋上流地点におきまして堤防が約四百メートルに亘つて決壊いたしたために、水位約八メートル九十九に達していた利根川の濁流は、一時にこの決壊個所より流入いだしまして、栗橋より幸手に至る一帶は忽ち泥海となり果てたのでございます。
さらに十五日よりこれは前でありますが、午後十時過ぎ荒川の上流の熊谷附近の堤防が決壊いたしまして、そこから氾濫いたしました水が、菖蒲、久喜方面に達しまして、前の栗橋上流から氾濫いたしました利根川の上流の水と杉戸附近で合流いたしまして、漸次南の方に下つておる。そして現在埼玉縣の東南の隅に達しておるというふうな状況であります。