2004-10-14 第161回国会 衆議院 本会議 第3号
査察再開以後の時期にイラクが再び査察を拒否したという事実があるとでもいうのですか。そう主張するのならば、国連安保理のいかなる決定によってそれが認定されているのかを明示していただきたい。再開された査察を力ずくで断ち切ったのが米英軍による無法な戦争だったではありませんか。 つまり、問われている問題は九〇年代の話ではないのです。
査察再開以後の時期にイラクが再び査察を拒否したという事実があるとでもいうのですか。そう主張するのならば、国連安保理のいかなる決定によってそれが認定されているのかを明示していただきたい。再開された査察を力ずくで断ち切ったのが米英軍による無法な戦争だったではありませんか。 つまり、問われている問題は九〇年代の話ではないのです。
九九年に国連監視検証査察委員会が設置されたものの、査察再開の合意は容易には得られず、二〇〇二年十一月まで査察活動は中断したままでした。 また、二〇〇二年十一月に安保理決議一四四一が採択され、イラクへの査察が再開された後も、当時のブリクス国連監視検証査察委員会委員長は、イラクから十分な協力が得られなかったとの趣旨を安保理に対する報告において述べております。
といいますのは、これは外務省のホームページで、まあ外務省のホームページだからといって別に外務省の見解が述べられているというわけではなくて、UNSCOMあるいはIAEA、ここの、いわゆる国連安保理決議一四四一による査察再開以前のそうしたものの査察の結果を見ると、化学兵器、生物兵器、弾道ミサイル兵器そして核兵器、この四つが大量破壊兵器なわけですけれども、いずれも廃棄の成果が強調されているわけですね。
このことについて、今ブリクス委員長のことも話をされましたが、イラクについては、国連監視検証委員会、UNMOVICのブリクス委員長は、安保理決議に基づく、合法的な権限を持つ査察団による査察再開を今求めています。それから、EUもロシアもこれを支持している。アナン国連事務総長も、査察は戦争のために中断しているだけという立場を明らかにしております。
国連査察団のブリクス委員長は、国連安保理が決定すれば、いつでも復帰する用意ができている、二週間以内にイラクに戻れると述べるとともに、たとえ米英軍が大量破壊兵器を見つけたと言っても、信頼性が問題となる、国連の査察チームでなければ信頼されないと、国連による査察再開の重要性を訴えております。
この軍事的な圧力の結果、イラクが査察再開に同意したという経緯が一つございます。 それからもう一つは、一九九八年の十月でございますけれども、イラクがUNSCOMとの協力を全面停止するということを決定いたしました。
査察再開後のIAEAの活動は、偵察段階から捜査段階に移行しており、活動の焦点は査察停止中の過去四年間のイラクの活動になっている。また、けさイラク側から大量破壊兵器に関する立法措置を行った旨の連絡があった、これはイラクが安保理決議の義務を履行することを示すための正しい方向への一歩と考える。また、今後も引き続き査察体制の増強を行っていく。
さらに、四十五日以内に査察再開ということになるんですが、無制限、無条件にこれをやることになっています。 実際のあの決議の文章を読んでみますと、それこそ、もちろん大統領府の関連施設もそうなんですが、査察官が望むすべてのイラク人あるいはその家族を国外に出国させて云々とか、いろいろなことが書いてありますね。なかなか大変だろうなと。
この点で、十月一日に、国連とイラク政府との間で、一部の大統領関連施設を除くすべての施設の無条件査察再開で合意が達成されたのは重要な前進でした。さらに、十月十三日には、イラク政府は、八つの大統領施設についても無条件で査察を受け入れることを言明しています。そうしますと、イラクへの無条件の査察を実施することに既に障害はないはずであります。
そこで、イラクの国連の査察再開に向けて、さまざまな外交努力が今なされているわけであります。国連でもやっておりますし、またアメリカもやっておりますし、さまざまな国でやっているわけなんですけれども、それに対して、イラク政府も査察容認のためのいろいろな条件を出しているのですね。 そこで、お伺いしますけれども、我が国の政府は、イラクの国連査察拒否に幾らかでも正当性を認めるのか否か。