1989-05-23 第114回国会 衆議院 商工委員会 第3号
さらに、デザイン部門から見ましても、染色品であります友禅模様を基調にしたものや小紋調の運用の弾力化、こういうことも必要なんです。 時代の変化の中で伝統的工芸品を守り発展させるためにも、指定要件を、伝統的工芸品本来の姿を失わない、よさを失わないという範囲内で、ある程度緩やかにするように早急に検討すべきだ、こういうふうに思うのです。こんなことは金かからぬ問題でしょう。
さらに、デザイン部門から見ましても、染色品であります友禅模様を基調にしたものや小紋調の運用の弾力化、こういうことも必要なんです。 時代の変化の中で伝統的工芸品を守り発展させるためにも、指定要件を、伝統的工芸品本来の姿を失わない、よさを失わないという範囲内で、ある程度緩やかにするように早急に検討すべきだ、こういうふうに思うのです。こんなことは金かからぬ問題でしょう。
通産省がアンケート方式で調査をしておりますが、それによりましても、昭和四十七年現在で、陶磁器、それから漆器、織物、染色品、竹細工、金物細工、それから和紙、これらの業種で、企業の数が約一万七千社、生産額は約四千五百億円、従業員の数が約八万七千人と、こうなっておるわけです。これは一企業当たりにしますと、生産額は二千七百万円、従業員の数は五・二人。
たとえて申し上げますと、陶磁器における陶土、それから漆器の木地とウルシ、竹細工の竹、染色品におけるアイ、こういった天然自然の原材料がなかなか入手困難になってきておるというのが現実かと思います。
布地につきましては、これは物々交換用として非常に役に立つとのことでありまして、病人等薬品の入手を必要とする抑留同胞にはきわめて適当で、質は何でもよいが、特に見た目の美しい染色品がよいとのことであります。
また今申しましたようにだんだんと染色品も高級な加工をしていくということに鋭意努力しておりますので、この点はイギリスのマンチェスターの製品に決して劣っていない程度まで立ち上っておりますことを申し上げておきます。ただ意匠の問題で日英間に非常なクレムがありますことは事実であります。
そのうちの半分は染色品が出ておるのであります。従いましてこのためにはどうしたつて染料はいるわけでありますが、その染料が残念ながら高級のものは日本ではできない。それでどうしても輸出するためには、輸出しなくてもいいというなら結構なんですが、輸出しなければならないといたしますと、足りない染料は入れて行かなければならんというところに悩みがあるわけであります。