1978-04-20 第84回国会 衆議院 商工委員会エネルギー・鉱物資源問題小委員会 第1号
まず、秋田県における鉱山の実態を率直に申し上げますと、本年一月、大館市にあります松木鉱山は、銅品位三・三%の高品位の鉱量があるにもかかわらず閉山のやむなきに至り、百六十六名の従業員は涙をのんで山を去りました。引き続き三月には、古遠部鉱山のレイオフ、さらには、日東金属相内鉱山はその三分の二に当たる百二十名を解雇の予定であり、また、千二百年続いた尾去沢鉱山も、ついに閉山間近にあります。
まず、秋田県における鉱山の実態を率直に申し上げますと、本年一月、大館市にあります松木鉱山は、銅品位三・三%の高品位の鉱量があるにもかかわらず閉山のやむなきに至り、百六十六名の従業員は涙をのんで山を去りました。引き続き三月には、古遠部鉱山のレイオフ、さらには、日東金属相内鉱山はその三分の二に当たる百二十名を解雇の予定であり、また、千二百年続いた尾去沢鉱山も、ついに閉山間近にあります。
最近の一例を申し上げますと、去る二月に閉山いたしました松木鉱山所在の秋田県大館市は、二百十六名の離職に伴いまして約八百名の人口流出を結果しております。そして年間十三億円の経済基盤を喪失しております。このような大きな問題を投げかけておる次第でございます。
ことしに入って、松木鉱山、新宮鉱山が閉山。尾去沢鉱山、紀州鉱山、鰐渕鉱山に閉山提案が出されております。また、八茎鉱山、相内鉱山、大泉鉱山、中竜鉱山、多里鉱山、日向製錬所等で大幅な人員縮小計画を打ち出しておりまして、さらに岩手鉱山、神岡鉱山、古遠部鉱山、下川鉱山でレイオフを実施するなど、わが国金属鉱業の歴史にかってない深刻な事態が進行しております。
私も調べてみますと、現にことしに入ってからでも閉山した鉱山が松木鉱山とか新宮鉱山、さらには、閉山の提案がなされておりますのが尾去沢、鰐渕、紀州、もっとも尾去沢とか紀州というのは鉱量枯渇という問題が一方にもありますけれども、しかし、経済可採鉱量というものが相対的に決まってくることを考えてみますと、必ずしも鉱量枯渇ということで言ってしまえない面もあると思うのですが、ことしに入ってまだ三カ月足らずの間にこういう
松木鉱山百九十四人おるところです。尾去沢鉱山二百十一人従業員がおります。紀州鉱山三百七十一人、秩父鉱山八十一人、鰐渕鉱山八十人、新宮鉱山四十六人、この三月、四月にこういう中小鉱山が相次いで姿を消していくわけであります。しかし、この鉱山はかつてははなばなしくわが国の高度成長を支えてきた産業であります。それががんの患者のようにやせ衰えてやがて消えていく、こういう状況であります。
第一の国内の探鉱関係につきましては、先ほど午前中の委員会でも御説明申し上げましたが、いわゆる広域調査、精密調査、企業探鉱、いわゆる三段階方式によりまして、これによる国内鉱山の探鉱に努力いたしておるわけでありまして、この結果として先ほどもお話がございましたように、松木鉱山あるいは深沢鉱山のような全く新しい鉱山が発見、開発されました。
次に、三段階方式によりまして開発に移行いたしました鉱山を御参考までに申し上げてみますると、秋田県におきまして三菱金属鉱業がやっておりまする松木鉱山で二百万トン、北海道の三菱金属鉱業がやっておりまする下川鉱山で二百二十万トン、秋田県の同和鉱業がやっておりまする深沢鉱山で三百万トン、秋田県の同和鉱業がやっておりまする小坂の上向鉱床で二百五十万トン、同じく秋田県の日本鉱業がやっておりまする釈迦内鉱山で三千万