1962-02-27 第40回国会 衆議院 内閣委員会 第10号
今日の世界情勢は御承知の通り、非常に一方に雪解けを望みながらも、東西抗争の現実の姿がきびしいわけでございまして、その中に立って、われわれは、外交の方針を、やはり日本全体が十分に富み得るように、そういう方向を見定めて参りませんと、たとえば非常に局部的に考えて、ここに何か注文がある、それじゃこれに飛びつけというようなことになりまして、全体を大きく失うようなことがあっては、これは非常に危険なことである。
今日の世界情勢は御承知の通り、非常に一方に雪解けを望みながらも、東西抗争の現実の姿がきびしいわけでございまして、その中に立って、われわれは、外交の方針を、やはり日本全体が十分に富み得るように、そういう方向を見定めて参りませんと、たとえば非常に局部的に考えて、ここに何か注文がある、それじゃこれに飛びつけというようなことになりまして、全体を大きく失うようなことがあっては、これは非常に危険なことである。
小坂外相の言っておる、国連自体がある意味においては東西抗争の舞台となったということも事実でございます。しかし、東西抗争の舞台となったことを指摘するだけでは自主性のある外交ではございません。問題は、国連をいかにしてそういう舞台でないようにできるか、日本はそれに対してどの程度の貢献をなし得るかということでございます。
今日国際連合は、すでに百四カ国の加盟を見ておるのでありますが、残念ながら国際連合自体、ある意味では東西抗争の舞台となり、世界平和機構としてのその本来の機能を十分発揮するに至っていないこともまた事実であります。しかしながら、第十六回総会におきましては、関係国間の話し合いの結果、軍縮、核兵器実験及び大気圏外平和利用に関する国際会議が再開されることとなりました。
今日、国際連合は、すでに百四カ国の加盟を見ているのでありますが、残念ながら国際連合自体、ある意味では東西抗争の舞台となり、世界平和機構としてのその本来の機能を十分発揮するに至っていないのであります。しかしながら、第十六回総会におきましては、関係国間の話し合いの結果、軍縮、核兵器実験及び大気圏外平和利用に関する国際会議が開会されることとなりました。