1982-06-02 第96回国会 衆議院 外務委員会 第17号
八一年は、その時点がポーランド問題とどうであったか、昨年の暮れにはポーランド問題が起きておるわけでありますが、しかしこういう国際情勢というものは、遺憾ながら、東西勢力間でデタントが進められておる中に、ソ連がデタントと言いながらも軍事力を増強してある程度の力を持ったということを背景にしての第三世界に対する侵略である、あるいはポーランドに対する圧力を加えておる、こういうことから、これはそういうソ連の行動
八一年は、その時点がポーランド問題とどうであったか、昨年の暮れにはポーランド問題が起きておるわけでありますが、しかしこういう国際情勢というものは、遺憾ながら、東西勢力間でデタントが進められておる中に、ソ連がデタントと言いながらも軍事力を増強してある程度の力を持ったということを背景にしての第三世界に対する侵略である、あるいはポーランドに対する圧力を加えておる、こういうことから、これはそういうソ連の行動
○櫻内国務大臣 現実の東西勢力の状況からいたしますと、低いレベルの均衡に何としても持っていこう。この不均衡ということがややもすると非常に危険である。これはこれで現実政策としてこう置いておいて、やはり軍縮総会の場におきましては、ある程度の理想を持ちながら、しかし同時にこの軍縮特別総会でみんなの合意のできる方向へ持っていく、こういうところに今度の軍縮特別総会の重要性があるのではないか。
それから、先般のアメリカにおける国防報告をごらんいただきましても、八〇年代中葉にはこのまま放置しておくと東西勢力がバランスを失うんじゃないかというようなことも触れられておると思うのであります。要は、東西間の勢力が均衡が保たれておるということ、これがもし破れるようなことがあれば、そこに非常に不安定要素を醸す、こういうことだと思うのであります。
私はそれを承っておりますと、日本もまた反省をしなきゃならない、やはり真珠湾の奇襲攻撃に始まって、それにはあらゆる面で対処しよう、そういうことが恐るべき兵器の開発にもつながったのではないか、また東西勢力の対立がややもするとエスカレートして、しかも核の開発が抑止力になるというようなことで相互に開発を急いだというようなことが現在の国際情勢の中に大きく影を投げかけておるんではないかと、こう思うのであります。
これら諸国は、いずれも第二次世界大戦の終戦処理、その結果としてイデオロギーや東西勢力の政治的対立の上に、国家の分裂という不幸な事態を余儀なくされているそういう国々であります。危険の根源はそこにあります。もちろんこれ以外にもイスラエルとアラブの紛争もありましたが、これは千年、二千年の長きにわたる歴史的背景を持っている特殊なケースであります。
こういうふうに考えるのでありまして、大きな東西勢力というものの調整が一体どういう形で、どういうふうに今後進展するかというようなことは、なかなかこれは、正直に言って、いまのところは予測がつかぬのじゃないか。そういったような背景のもとに、南北の統一問題というものがスムーズに行なわれるということは、これをそのままにしておいていかに南北統一を呼んでみたところが、なかなかこれはむずかしいんじゃないか。
今回の実験が、現下の東西勢力の対立関係において、破壊兵器製造競争でソ連が優位を獲得し、さらに自国の支配下にあるソ連衛星諸国を威圧するのが目的であるなら、確かに一応の成功を見たといえるでございましょう。しかし、人類が営々として築き上げていくところの文化は、力の恐怖政治のもとでは花を咲かすことができないのでございます。
東西勢力が相接しておりまするところに、もし西側の方に弱いところがあると、東側から張り出していく、東側の方に脆弱点があるとそこへ西側からふくれていく、こういうようなことが局地紛争の種になって現われる、こういうことが過去において大部分であったということをわれわれは認めるのであります。