1980-03-24 第91回国会 参議院 予算委員会 第14号
○坂倉藤吾君 そうしますと、私の地元に東海精糖という工場があります。これは実際には操業が停止をされています。原糖供給が絶たれたからです。ところが、ここには、いままでの委員会の討議経過からいきまして、当然東海精糖にはシェアがある。シェアの権利はあるが、原糖が入らないから工場が動かない。こういう関係になっているわけであります。
○坂倉藤吾君 そうしますと、私の地元に東海精糖という工場があります。これは実際には操業が停止をされています。原糖供給が絶たれたからです。ところが、ここには、いままでの委員会の討議経過からいきまして、当然東海精糖にはシェアがある。シェアの権利はあるが、原糖が入らないから工場が動かない。こういう関係になっているわけであります。
その事態の中において生まれてきている一つの事件が、東海精糖のあのつぶされるという事態が生まれてきている。結局そのしわ寄せというのは、過当競争の渦中にほうり込まれた、そこで生産に携わっている労働者、それが犠牲になるという結果にならざるを得ないという姿がいまの問題であろうと思う。
東海精糖の問題についての御指摘でございますが、現在東海精糖は裁判所に会社更生法の手続の開始申請をしている段階でございます。先生御承知と思いますが。これはあくまでも、私どもの方から申し上げますと、やはり大口債権者、それから今後の経営をだれが中心になって担っていくかという問題であるかと思っておりまして、これらの関係者の話し合いが進むように、農林省としても見守っていきたい、こういうふうに思っております。
○上坂委員 いま説明がありました会社は東海精糖だと思うのですが、東海精糖についてひとつお伺いをしたいと思いますが、五十一年の七月の決算で三十六億円の赤字が発表された直後、三井物産などの大手商社から原料糖の供給がとだえたわけですね。そこで今度はメーンバンクの東海銀行が資金援助を打ち切った、そこで五十一年の九月に操業停止せざるを得ない状態に追い込まれた、破産の宣告を行った、こういうことだと思うのです。
○馬場説明員 先生のおっしゃいました再配分の問題というのは、豪州糖の引き取りの再配分の問題と思うのですが、これはおっしゃるとおりいまだ再配分がなされていませんので、東海精糖が引き取る分というのは、先ほど言いました輸入カルテルの中であるわけでございます。それから、後の方でおっしゃいました割り当てをすべきだという問題は、私どもの方の特例法の運用の問題でございます。
○上坂委員 時間が来ましたからこれで終わりますが、精糖業界も、東海精糖側の経営サイドが引き取りを一時延期しているけれども、操業再開後は未引き取り分を含めて全量引き取る旨を明確に意思表示している、したがって、東海精糖が操業再開の暁には当然延期部分を含めて全量の引き取りを行うものと予想して、まだ東海精糖の再配分自体は全く行っていない、こう言っているわけです。
要約をいたしますと、東海精糖が関係者の協力のもとに円滑な操業を行い得ることが確実と見込まれるか否かということにかかってくると。この問題につきましては、やはり一つの企業が存立をしていくかどうかという問題でありますので、やはり企業の経営の責任を持った方々が関係者とお話し合いをして、経営の実態面において条件整備をしていくべきことが基本であるというふうに考えておるわけでございます。
○政府委員(犬伏孝治君) お尋ねのありました東海精糖株式会社につきましては、本年二月の二十五日に会社更生法によります更生手続開始の申し立てがされておりまして、現在裁判所において手続が進められておるところでございます。裁判所に申し立てがされまして、その後、裁判所で手続を進める前段階といたしまして、各般の調査を行っておるというふうに承知いたしております。
次に、不況問題に関係して個別的なことで御質問いたしますが、東海精糖の問題であります。 実は、これは昨年の十一月十七日に砂糖売り戻し特例法が本委員会でも審議になりました。私はそのときの経過から見て、これは東海精糖問題というのはもういい方向にどんどん向いているのだろうと、こういうふうに認識しておりました。ところがせんだって、三月の末でございます。私どもの方に以下のような形での要請書が参りました。
東海精糖に関しては現在操業を行っておりませんので、今後関係者の協力のもとに円滑な操業が行い得ることが確実と見込まれる段階において、その「売戻数量等」の通知をすべきか否か具体的に判断をいたしますと、こういうことでございます。
特例法の運用に当たりまして、先ほど来申し上げておりますとおり、供給の確実な確保という面からわれわれ行政庁としても責任を果たす立場がございますので、その面での責任の遂行ということで対処しなければならないことも御案内のとおりでございまして、今後のこの東海精糖の再建については、われわれとしても前の特例法の審議当時の経過を十分踏まえまして、行政の許される範囲内のことではございますけれども、十分関係者の御意見等
○政府委員(犬伏孝治君) 東海精糖につきましては、ことしの二月末に会社更生法による更生手続の開始の申し立てがされておるのは御案内のとおりでございまして、その申し立てがされた後、裁判所においてただいまのところは諸調査を行っておるという段階と承知をいたしております。
そういう面も行政が積極的に指導してやるという構えにならなかったら、東海精糖に限らず、あすはわが身に降りかかるかもしれぬという状態にいま置かれている人たちだって安心できないんじゃないでしょうか。やはりこれからの日本の砂糖をどうするかということを考えますならば、東海精糖をどうするかはまさに日本の砂糖政策確立の上において大事な試金石になりますよ。
○島田委員 政府次官は断定してものを申し上げるということは、これは私の立場でもできないのでありますけれども、しかし私は、少なくともいまの東海精糖、操業が行われていないという状態の中でもいつでも再開できるように、従業員の皆さんは、給料はもちろん与えられておりません、仲間がみんなカンパをして生活を支えているのであります。
つまり、私どもは東海精糖の事実も、いま置かれている立場の認識としては、行政庁の立場で言えば、シェアを与えれば東海精糖は工場も動くし、また何とか将来への操業は明るい展望が求められるという認識に立っているのです。だから、ここで首根っこを押さえてしまったらこれはだめになっちゃうんですよ、はっきり言えば。
○馬場説明員 三井物産から裁判所の方に意見書が出されたということを私どもは後から承知したわけでございますが、これは三井物産が、いわば東海精糖の大口債権者といたしまして、また再建に協力要請をされた立場から、三井物産としての判断を言ったものだろうと思いまして、行政庁として、その内容についてとやかく意見を申し上げる立場にはないと思っております。
○馬場説明員 いま先生のおっしゃいました東海精糖の関係を所管しておりますので、私の方から適宜申し上げます。 農林省といたしましても、現在の社会経済情勢、深刻な雇用問題ということは十分理解しておるつもりでございます。ただ、御指摘の東海精糖の場合、御承知のように、いま先生も述べられましたように、五十一年の九月以来操業を中止しておるということで、一年半以上実際の生産活動をやっておりません。
○政府委員(杉山克己君) 東海精糖は、五十一年の九月、すでにもう一年数カ月以前以来相当の期間にわたって操業を停止しておったわけでございますが、この七月破産の申し立てを行っております。
○相沢武彦君 東海精糖の工場の立地条件が悪い、その他いろんな事情があったことはわかりますけれども、東海精糖の倒産にはやはり商社の影響が一番大きかったと言わざるを得ないんじゃないでしょうかね。東海精糖の抱えた負債は二十億程度だと聞いていますが、それぞれ膨大な負債を抱えた精糖業界の中では、東海精糖の場合は比較的負債は軽い方じゃなかったんじゃないでしょうか。
○政府委員(杉山克己君) お尋ねでございますので、個別企業の数字を出すことは余り好ましくありませんが、東海精糖、この一社だけについて申し上げますならば、いま申し上げましたような調整を加えた後の設備能力は、日産設備能力として四百九十七トンということになっております。
○政府委員(杉山克己君) 豪州糖のシェアでごさいますか——豪州糖のシェアは、東海精糖の方が三・二%、これは全体の量の中での引き取り数量のシェアでございます。それから新光砂糖工業の方は二・一%ということに相なります。
東海精糖は溶糖量でもってこのときは一・〇%、それから新光砂糖工業の方は一・六%、こういう実績になっております。
先ほど田口委員から東海精糖のことが明らかにされましたが、東海精糖の人は、九月、組合員が二百四十人ありまして、現在二百四人で、この二百四人で工場再開に向かって、家族の方たちと一緒になってあらゆる努力を続けております。 どうして東海精糖がこういうことになったかと申しますと、原糖を入れておるのが三井、三菱、主として三菱でございます。
○津川委員 東海精糖が成り立つか成り立たないかは、かなりこれからの業界の先を占う上において、農林省の精神を見られる意味においても大事なので、大臣に重ねてこの点の話し合いをさせていただいて、円満解決の得られるように要求して、次の質問に移っていきます。
○杉山政府委員 東海精糖の方から申し上げます。 東海精糖は五十一年の九月、ですから一年以上も以前でございますが、それ以来長期間にわたって操業を停止しておりましたが、去る七月破産の申し立てを行っております。現在までのところ裁判所の破産宣告は出されておりません。東海精糖がこういう破産申し立てを行うに至った要因は、これはいろいろ考えられます。
行われる前に、この間、新光製糖と東海精糖が倒産し、労働者の犠牲による構造改善が進められております。そこで、労働者はこの点を非常に心配しております。どうなるんだろう、自分たちのことが非常に心配になっているわけであります。ここのところで大きな不安が出ていますが、たとえば三井、三菱系統の中で系列の弱いところ、施設の古いところにしわ寄せがくる、こういうことが実際に出てくると思います。
系列の薄いもの、あるいは系列下になかった大分県の精糖企業であるとか東海精糖であるとか、そういうところが脱落をしていった、こういう状況下にございます。そういうようなことで、私どもはまず精糖業界が今後安定できるような措置を講じなければならないということを含めて、今回御提案を申し上げておるわけであります。
また、大分県あるいは愛知県、東海精糖等経営難のために倒産のやむなきに至った、こういうような事態、そして、そこに働いておられる従業員の方々も職場を失うというような事態も起きてきておる。そういうようなことを考え、また御指摘の豪州との長契、これもやはり現在の国際糖価から見て割り高になってそれが相当の赤字の要因にもなっている。これが精糖業界の経営にも大変な重圧になっておる。
○太田淳夫君 それと、昨年は明治製糖の川崎工場を閉鎖しましたし、あるいは三重県の東海精糖もこれは倒産してしまった。このような精糖企業は資本金の五倍から十倍ぐらいの累積赤字を抱えて、自力ではもう企業再建のめどがいま立たないような状況なんですね。
○土井委員 一社倒産というわけではございませんで、大分の場合は新光砂糖工業を指しておっしゃっているのだろうと思いますが、もうすでに三重県においても東海精糖等は倒産をいたしております。
○寺前委員 一九七六年の十月から東海精糖が、本年の三月には新光砂糖工業が休業をするという事態まで発展をしてきております。それだけに、相場で変なやり方をすると日本の国内の労働者の中にも犠牲が生まれてくるし、国際関係も信用を落としてくるという事態が生まれてきただけに、私はこの問題に対する政府の責任というのはやはり非常に重要だろうというふうに思います。 そこで、労働者からいろいろな要求が出ております。
この精糖業界が最近非常に危機的な状況に陥っておりまして、東海精糖株式会社を初め九州の新光砂糖工業株式会社、こういうような二つの会社はもう事実上の倒産に入っておりまして、大変な第二、第三の倒産会社が出るのではないだろうかというような危機感が強いわけであります。
そういう中に、たとえば名古屋の東海精糖あるいは大分の新光砂糖工業といったようなものが次々と倒産の状態になっている、こういうことを考えますれば、私はやはり側面的に豪州糖の指導というふうな局長のおっしゃり方だけれども、これはほっておけないというような気がするのです。
船の問題だっていろいろあるのですから、向こうにばかり一方的に言われているのではないかとぼくは言うのではありませんが、しかしこちらも当事者間の問題だから側面的に——だけではないといまおっしゃっているけれども、しかしこれはやはり大臣みずから乗り出すぐらいの構えでこの問題を解決しませんと、いま名古屋の東海精糖、これは次官も御承知だと思うのですが、大変です。私も現地の調査に行ってきました。
現にもう東海精糖の労働者の人たちはろくな給料がもらえないまま、三月に入って事実上ストップされて大変な状態です。これは社会問題であります。引き続き、大分県でも新光砂糖工業がそういう状態で、全員首切りということが通告されてきた。いまのこういう状態をいいことにして、企業がこの際ぶん投げてしまうなんというような無責任な行動に出るということは、これは許されぬことであります。
問題は、親会社の東海精糖という特殊技能、技術的にも完全に握っているこれがあるから問題なんであって、その新しい計画では、四十億円もの設備投資が工場建設だけに予定されておりますよ。資本金が五千万円程度の小さい会社なんていうところに目を奪われている説明は、これはとうてい承れない。その四十億円もの設備投資は、三井物産があの商社金融の形で出すことになって去るのです。三井でなければできませんよ。
それから三井物産の場合が三井製糖、東海精糖、台糖、北海道精業、九州製糖、日新製糖。それから丸紅の場合は東洋精糖と日新製糖。それから日商岩井の場合にフジ製糖、こういうぐあいになっております。
それから、結晶ブドウ糖の問題でございますが、昨年の年度末に東海精糖など四社に農林漁業金融公庫の融資をいたしました。さらに、最近もう一社含めまして五社に残額を融資することを決定いたしました。予定の計画に従って結晶ブドウ糖も順次生産計画が進んでおるような状態でございます。ただ、結晶ブドウ糖は輸入糖に比べて甘味が少い、それからまた、新しい製品であるということで、販売に非常に苦心をいたしております。
これは東海精糖が昨年の十月から、それからあと申請が出ている三社はもう数日中に資金の公庫からの融資が決定いたします。ですから、工場が動き出すのはおそらく早くてことしの秋くらいじゃないかと思います。今はそういう状態でございまして、資金の融通あるいは税制上の観点、原料の原価払い下げ、こういうものでしばらくいきたい、こういううふに思っております。