1952-03-07 第13回国会 参議院 文部委員会 第14号
そのために選択を選ぶものは極めて少数なものだから、東洋古典乃至は日本の古典に全く触れる機会がなくして卒業してしまう者が多いのであります。これは如何に当局が漢文を軽視されたかという例で、その例を挙げようと思えばたくさんありますが、そのうち一つ二つ重大なものを簡單に申上げます。
そのために選択を選ぶものは極めて少数なものだから、東洋古典乃至は日本の古典に全く触れる機会がなくして卒業してしまう者が多いのであります。これは如何に当局が漢文を軽視されたかという例で、その例を挙げようと思えばたくさんありますが、そのうち一つ二つ重大なものを簡單に申上げます。
本委員会におきましても東洋古典教育振興に関する請願というのを受取つておりますが、主として漢文教育に連関を持つているようであります。本委員会といたしましては、本問題に対して今述べたような事情の有無にかかわらず、極めて愼重な態度を以て対処すべきであるということに意見の一致を見まして、今日ここに各位の御意見を承わるわけであります。
○若林委員 その点を伺つて、またこの前の庄司議員、佐藤議員から特別発言に対しての大臣の所見を伺つて、意を強うしたのでありますが、この意味において現在の青年学徒の教育面を考えましたときに、われわれの目から見ますと、東洋古典に対する理解力というものが、きわめて低下いたしておるということを気づくのであります。また盲目であるという気持をもするのでございます。