1998-05-27 第142回国会 参議院 文教・科学委員会 第24号
私は、東大入学者の数をもってとうとしとなすという時代はもう終わったんだろうと思います。 我が地元の例を挙げて恐縮なのでありますが、例えば北海道で言うとやっぱり北海道大学がいいんですね。
私は、東大入学者の数をもってとうとしとなすという時代はもう終わったんだろうと思います。 我が地元の例を挙げて恐縮なのでありますが、例えば北海道で言うとやっぱり北海道大学がいいんですね。
最後に、もう時間が参りましたので、このことをちょっとお尋ねしたいと思いますが、毎年受験期の結果が大体わかる時期になりますと、いわゆる週刊誌に東大入学者、京大入学者というようなものが克明に取り上げられるわけでございまして、そしてその出身校、性別、いろいろな形でもう事細かく週刊誌に取り上げられておるわけでございます。これは委員長もよく御存じだと思いますが、これが親に与える影響というのは非常に大きい。
具体的に示すものが、高等学校の東大入学数の多少がその学校の成績と評価される。学校選別と受験競争に駆り立てたものは文部省の管理体制下の教育の現状ではないかと思うのであります。管理ということは力の統制であります。教育は愛の統制なのであります。
御存じのように浦和にあります浦和高校というのは東大入学率、公立高校では全国ランク第三位、非常にすばらしい東大入学生を出しているということで、その浦和高校に入るために岸中学に越境入学をしてくるとか、あるいはその高校へ行くための越境入学をしてくるとかが多くて、遠いところでは川口、蕨、大宮、上尾、それから越谷ばかりじゃなくて、茨城県の古河からも来ておりますし、東京は北区なんかからも浦和に行っているという、
東大入学者の上位ランキングに私学が並んでいるということ。私学に入るために中学受験勉強していると言っても過言ではないと思います。公立高校も自分の好きなところを受験させることにしてはどうでしょうか。神奈川県はそのようにしているというようなことも聞いておりますけれども、東京都の学校群制度を廃止する通達を出すというお考えはおありにならないでしょうか。
○国務大臣(坂田道太君) そのことに関しましては、昨年まあ一年間、東大入学試験も中止をするという状況でございまして、また安田講堂がああいうような状況で、ようやくその東大におきましても、本年度は入学試験も実施できるという段階までいまようやくきたわけでございます。
そして、東大入学を目ざして何年間も苦労してきた学生、これを入れることのできないような状態にしてしまった。そして、入学中止というふうにせざるを得なくなった。こういうような状況というものを一体国民はどう見ておるのかということです。これに対して大学側はどう考えておるか、いま文部省はどうしておるかということでございます。われわれの指導、助言が足りなかったことは反省いたします。
また、東大入学の中止問題でありますが、政府は、大学当局と国民が強く求めている東大の入試をなぜ中止させたのでありましょうか。政府は、封鎖が解除されれば入試ができるという宣伝を行ない、封鎖が解除されると、今度は学園の荒廃を理由に入試は不可能だと言いたしました。こうした政府の態度は全く、大学当局と学生のみならず国民を欺くものであります。