1956-06-03 第24回国会 参議院 外務委員会 第20号
シーボルト氏は、この鳩山総理との会談におきまして、「まずここ数日来の国会の事態が速やかに収拾されることを希望するとともに、日比賠償の批准は他の東南亜諸国との関係からみても極めて重要なので、是非会期中に通過させてもらいたいと強調、さらに四日には朝鮮に赴くので、日本人抑留漁夫の釈放に努力する旨を付言した。」こういう記事が出ております。
シーボルト氏は、この鳩山総理との会談におきまして、「まずここ数日来の国会の事態が速やかに収拾されることを希望するとともに、日比賠償の批准は他の東南亜諸国との関係からみても極めて重要なので、是非会期中に通過させてもらいたいと強調、さらに四日には朝鮮に赴くので、日本人抑留漁夫の釈放に努力する旨を付言した。」こういう記事が出ております。
併しお話のように東南亜諸国との国交回復ということは、単に貿易尻がどうなるかということも大事でありますが、それ以上に精神的に非常に私は大きなものがあろうかと思つております。勿論この国民負担という点から、無理も多少止むを得んかと思う点もありますので、できるだけまとめるべく努力をいたしておるような次第であります。
東南亜諸国或いは回教諸国共通の問題は随時話合えばよいので、組織化する必要はないのだと言つておりましたが、たまたま仏印のほうへ話が飛んで、仏印三国が仏連合にとどまることを条件に独立を与えられるということであれば、我々は完全な独立とは思わない。完全な独立をして、然る後にそれら独立国の自由意思で仏連合に加盟するならば差支えない。こういうことを言つておつた。
そのほか例をあげるとたくさんございますが、東南亜諸国との貿易の問題は、輸出も大切でございますが、輸入の面を、ただ繊維に限らずうんと切開いて行く努力をお願いをしなければいかぬと思つておりまするが、その点についてどういうふうにお考えでございましようか。