1977-03-22 第80回国会 衆議院 法務委員会 第4号
統一教会は原理運動として知られているが、昨年後半以降、韓国内で同教会に対する批判が”解禁”となり、やはり統一教財団活動の一つである児童合唱団「リトル・エンゼルス」の海外公演が禁止された事実に引き続き、今回の一和製薬摘発が起こったことは、米紙などで伝えられた朴政権−統一教−朴東宣の”黒い輪”の疑惑に対し、朴政権側が出した非公式の”絶縁声明”と受け取る向きが多い。
統一教会は原理運動として知られているが、昨年後半以降、韓国内で同教会に対する批判が”解禁”となり、やはり統一教財団活動の一つである児童合唱団「リトル・エンゼルス」の海外公演が禁止された事実に引き続き、今回の一和製薬摘発が起こったことは、米紙などで伝えられた朴政権−統一教−朴東宣の”黒い輪”の疑惑に対し、朴政権側が出した非公式の”絶縁声明”と受け取る向きが多い。
それは、発端は一九七二年七月四日の自主的平和統一の共同声明、これは朴政権側も調印をしているわけですから、これが基本であります。そしてその目指すところは、言うまでもなく、一つの朝鮮であります。これが朝鮮民族の悲願であり、朝鮮問題を考えるときの基本ですね。この共同声明を尊重していくということが朝鮮問題を考える基本だと私は思います。
したがって、朴政権側は依然として北朝鮮スパイ容疑ということを捨てていないわけでありまして、こういう問題で、特にこの金兄弟の場合には日本政府にとっても無関心ではいられないはずでありますけれども、この問題についてこの二人の人の当面ですね、まだほかにもたくさん逮捕されてる在日韓国人がおりますけれども、当面この二人の人物についての日本政府の態度、たとえば積極的に釈放要求をするというようなことをお考えかどうか
このことが一番大事なことだと思いますので、私どもがこうやって国会でやっていることも、韓国の朴政権側はまことに好ましくないと言って批判をしている。
それにもかかわらず朴政権側は、いわゆる外交特権をたてに金東雲書記官の出頭を拒否しています。国際法上認められた外交特権というものは、当然、社会常識、国際通念の上に立って主張されるべきものであるはずであります。このような凶悪な犯罪を行なった者にまで外交特権を認めることは、むしろ正しい外交特権をゆがめる結果になるのではないでしょうか。政府はこの点についてどのように考えておられるか。
事件は、金大中氏の背後にあったかもしれぬ政治プロットを壊滅するための、政治的高次元の大陰謀であったのかどうか、これに日本の資本や右翼、左翼、暴力団が参加していたのかどうか、それとも、韓国政府内のトップバランスのいずれかに功を献じようとした中級政府機関、またはあるグループの暴走であったのかどうか、あるいは、反朴側、要するに反朴政権側の陰謀なのかどうか、この四点についてお尋ねいたします。