1986-10-23 第107回国会 参議院 法務委員会 第1号
次に、検察庁関係につきましては、札幌高等検察庁管内における受理、処理件数は各庁とも逐年増加しております。犯罪の動向としては、全般的には平穏に推移しているものの、依然として凶悪事件が後を絶たず、暴力団を初め、覚醒剤、少年、交通等にかかわる犯罪も増加の傾向にあり、楽観を許さない状況にあると言えます。
次に、検察庁関係につきましては、札幌高等検察庁管内における受理、処理件数は各庁とも逐年増加しております。犯罪の動向としては、全般的には平穏に推移しているものの、依然として凶悪事件が後を絶たず、暴力団を初め、覚醒剤、少年、交通等にかかわる犯罪も増加の傾向にあり、楽観を許さない状況にあると言えます。
札幌高等検察庁管内の各地検、地検各支部、各区検は、裁判所に対応して設置されております。職員定員は検察官約百二十名、検察事務官など約五百八十名、計約七百名でありますが、その配置についても二人庁十七、三人庁六と少人数庁が多く、また本来の職務のほか月の半ばを越す当直勤務、除雪作業等が加わり、その勤務体制にはかなりきびしいものがあります。
捜査陣容としては、函館地方検察庁の検事正以下検事が五名、副検事一名、検察事務官七名のほかに、札幌高等検察庁管内から検事六名、検察事務官五名を派遣し、捜査の応援をなさしめて今日に至つております。
北海道は近時人口も漸次増加し、これに伴い、犯罪事件数も漸増の傾向にあり、札幌高等検察庁管内のみで、すでに数箇所から、その増設方につき請願や陳情がなされている実情でありまして、現在の簡易裁判所及び区検察庁の数各四十四箇所のみでは、必ずしも十分とは申されませんが、現下の国家財政事情等から、その増設は思うにまかせない実情にあるのであります。