1973-04-09 第71回国会 参議院 予算委員会第四分科会 第4号 一昨年中学を卒業した本村勇君は、昨夏、旺文社発行の月刊雑誌中学三年の文芸欄に「夕立や水色の風恵みけり」の俳句を出して入賞した。寝たつきりの本村君は昨年十月二日その雑誌と記念品でもらった赤いペンシルを枕元に置いて静かにこの世を去っていった。かしこいよい子どもであった。葬儀の日、同じ病気で入院している中学二年の弟が、「先生ぼくもうあと二年生きるね。」とA先生にいったそうである。 工藤良平