2007-03-27 第166回国会 参議院 国土交通委員会 第5号
したがいまして、従前のまま残る木造市街地も相当程度予想されるわけでございます。その整備に当たっては、従来の町並みの良さや、あるいは今、渕上委員もおっしゃいましたように、コミュニティーというものを残しながら、居住環境の向上と安全性の確保ということを図る工夫が必要だと考えております。
したがいまして、従前のまま残る木造市街地も相当程度予想されるわけでございます。その整備に当たっては、従来の町並みの良さや、あるいは今、渕上委員もおっしゃいましたように、コミュニティーというものを残しながら、居住環境の向上と安全性の確保ということを図る工夫が必要だと考えております。
あるいはまた、木造市街地において、阪神大震災でありましたが、消火栓というものがずたずたになって機能しなかったから、木造密集市街地というあたりでは消火栓が地震のときに機能するように、救命のライフラインとしての上下水道。 そして救助要請ということ。
しかし、伊藤先生がおっしゃったように、この木造市街地のクリアランスというのは大変難しい。何十年掛けても本当にできない状況ではございますけれども、せっかくお二人からいろんな御意見、参考になる御意見を伺わせていただきましたので、行政の中に反映させていただきたいと思います。 ありがとうございました。
当時でいいますと、当然もう全体が木造市街地でございますので、その中で耐火構造の建物をできるだけ道路沿いに集中的に、その一帯を線状に不燃化を進めて、そこが一種の安全上の遮断帯になるという、そういう歴史も踏まえながらの御提案ではなかろうかと思います。
そういう意味でやはりいまの木造市街地を前提としたときに、どれだけの緑地が必要かとか、空地をどういうふうに設けるかとか、そんなことは耐火的な、科学的といいますか、都市大火を一つの前提にした検討として、ある程度なされておりますけれども、それが都市としてどういう意味を持つか、もっと総合的に、それが全般的に住みよくなるような意味で、じゃどういうふうにすれば、そういう町が本当に住みやすい町だし、地震に対しても
このような観点で考えますと、密集した木造市街地をいかに火災から守るか、さらに、火災が起こりました場合に人々を無事に安全に避難させるか、こういった点にかかってまいります。 これが緊急の対策ではなかろうか、こう考えまして、密集した市街地に避難場所を設けようではないか、こういった筋道になりまして生まれたのが、現在進行中でございます東京江東地区の防災拠点が一つの例でございます。
そのために、実は昭和四十年、たまたま経済企画庁の調査調整費と申しますか、そちらから建設省を経由しまして、日本建築学会それから日本都市計画学会のほうに委託研究がありまして、都市におきます木造市街地の大火の性状はどうであるかというような研究の委託がございまして、私ども、ちょうどそういった比較的予算の大きい研究をいただきました関係で、大火の研究をようやく始めたという実情でございます。
それから単なる空地では周辺が火災で燃えた場合非常に困りますので、普通計算いたしますと、周辺が木造市街地の場合は、木造市街地の端から三百メートル以内は大体危険だろう、やはり火の粉をかぶりましたり、輻射熱がありまして。ですから、たとえば相当広場がありましても、周辺三百メートルの中はやはりあぶない。ですから、三百メートルさらに外のほうにいれば、何とか熱から助かるだろう。
それから前面に空地をとれ、要するに、拠点と、それからその密集市街地と申しますか、木造市街地とをできるだけ離せということを従来の実験でやっておりますが、この実験ではそれをできるだけシビアな状態でということで、あまり空地をとらないということを前提にして実験した。こういうようなことでございまして、熱風が入りやすいような形の構造だったということに大きな原因があるのではないかというふうに考えております。
まだ木造市街地があればあとで改造ということもできますけれども、このまま都市の形が、小さな宅地の上にばらばらにビルが建っていっていいものかどうか。自然的再開発というものがいまやどんどん行なわれているわけです。
既成市街地におきましても何とか計画的、集団的な再開発を行なうことができないかということが、このままほうっておけばいままでは木造市街地でございますので、まあある意味ではお金はかかりますけれども何とかなるという面がございましたけれども、これがこまかな鉄筋の建物で埋まってしまったならば、一体都市はどうなるのだろうかというような考え方がするわけでございます。