1973-03-26 第71回国会 参議院 予算委員会 第11号
○政府委員(大河原太一郎君) 専門的な説明を、要点だけ申し上げますと、石油たん白はノルマルパラフィンを培地として、栄養源として酵母を繁殖させるというわけでございますが、この廃液酵母は、先生御案内だと思いますが、人絹パルプ製造の廃液中の木糖を栄養源、培地として、これにトルラ系酵母を繁殖させるという点でございます。
○政府委員(大河原太一郎君) 専門的な説明を、要点だけ申し上げますと、石油たん白はノルマルパラフィンを培地として、栄養源として酵母を繁殖させるというわけでございますが、この廃液酵母は、先生御案内だと思いますが、人絹パルプ製造の廃液中の木糖を栄養源、培地として、これにトルラ系酵母を繁殖させるという点でございます。
しかし、この木糖会社が再建された場合においても、あるいはできない場合におきましても、従業員のお手当の問題であるとか、あるいは小口の債権者に対する支払いの問題については大口債権者にある程度の泣きを求めて、そういう方面には歩よく支払いができるようにすることが、今日まで各裁判所のこうした事例に対する措置の方法であったかと存じ上げますので、安井委員の御心配の全部がうまくいくかいかぬかは別問題といたしまして、
○井川政府委員 先ほど来総裁もいろいろ申しておりますように、また私も最初に申し上げましたように、この木糖会社をりっぱに育てていきたいという気持ちが精一ぱいでございまして、これに何らかの不利益な圧迫を加えるというような感じは毛頭持っておりません。
○井川政府委員 この木糖会社のお手上げになりましたことは、ただいまお話のありましたように、北海道はいまだ第一次産業時代が大勢を占めておるときであり、広く工場の誘致をはからねばならぬところに直面しておるわけでありますので、既存の大きな工場を一つ失うということは、お説のとおりに道民といたしましても非常に大きな悲しみであることは申すまでもない次第であります。
したがいまして、木糖の製造なりあるいはその他の製品等についても、非常な関心を持っております。しかし、今回その第二期計画におきまして、みずから整理の方向へ道を歩んでおります。このことはまことに残念でございます。
でありますから、この旭川周辺にできる木糖と、そのほかにもまだだいぶ宣伝もあったようでございますが、とりあえずは旭川のところですね、これについて今申した点でおわかりになっておったら、一つそのネックになって延びておる事情等についてお話し願いたいと思います。
○山崎政府委員 木糖の生産に関しましては、それの原料となります木材が、製材なんかをいたしました場合のくず材とか、あるいは丸太にならない、従来山に残されておったような枝、その他のものを使うということに必然的になるわけであります。そういう面からいたしまして、林野庁におきましては、これが健全に発達するということはきわめて望ましいことだというふうに考えておる次第でございます。
○岡村文四郎君 まだわが国で着手いたしておりませんが、着手しようといたしております木糖——木材の糖化です——これは私流の考えでは、木材資源を使って甘味を作るよりは、そのほかにまだ甘味のとれる資源があると思っておりますが、今度二つの会社ができるようになって、いよいよ仕事に着手すると思うのですが、砂糖ばかりでなくてほかのものもありましょうが、木材というものをどんどんつぶして砂糖を作る、こういうことになりますと
○政府委員(山崎齊君) 木糖という仕事は御存じの通り、現在パルプとかあるいは製材等に使われておりますような形の、あるいは価格の資材を使うということでは、この仕事は採算的に非常にむずかしいというふうに考えておりまして、やはりこれの資材といたしましては、薪炭林に現在使っておるような非常に径級の小さい、また品質も落ちるようなものを使うとか、あるいは製材その他の過程で生ずる背板とかその他の廃材を使うとかいうことによってこの
もう一つは、そのうちに溶けております木糖と申します糖分をアルコールとして回収するというような装置もいたす関係から、できるだけ廃液の回収をはかっておりますが、従来はインターミッテントの仕事でございますから、一ぺんに廃液が濃い状態で出る。十時間ないし十二時間に一ぺんかなり濃い廃液が流れる。
そういたしますと、結局主産物であるところのパルプ並びに木糖というものとの競争になるわけであって、この二つが大体似たような利益率になるというのでなければ、木糖を中心とした木材化学工業はそう発達しない、こういうふうに私は考えておるわけでありますが、これに対して、政務次官はどういうふうにお考えになっておりますか。
○鹿野小委員長 私がそれをお聞きするのは、お宅さんの方のパルプ工業もそうであるし、将来多数需要が予想せられます木材化学、木糖化学なんかにつきましても、工場着の値段に対して山元でどのくらいの値段でよろしいかということが、結局栽培林業の成立を決定するわけですから、それでお聞きしているわけでございますが、駅で八百円というのが工場において千五、六百円になりますかね。
○松平小委員 ちょっとお聞きしたいのですが、今木材化学というのは、いわゆる繊維セルローズをいかにして糖化するかということが本体であって、へミセルローズ、リグニンは研究の次の段階になって、今では主力は木糖にある、こういうふうにわれわれ認識しておるわけなんです。
硫酸の処理にこれを石灰で中和して石こうを作る、そこで石こうボードというものはもちろんある程度の需要があるのでありますが、これが将来の姿の木材の化学あるいは木糖を作るときの硫酸の処理方法としていいか悪いかという問題になると、これは非常に大きな工場になりますと、その方法は必ずしも最終的な解決方法ではないだろうという意味のことを申し上げた記憶があるのですが、木材なる原料が日本において不足するという点で私が
○松平小委員 今のに関連するのですが、リグニンの研究をされて、これが利用できるということになりますと、パルプ会社のリグニンもみな利用できることになるのであって、そうするとやはりスタンダードは同じ立場で木糖工業もやらなくてはならないということになりますと、その段階においてもこっちの方がよっぽどしっかりしなければパルプに押されてしまうという結果になるような印象を、私は今のお話を聞くと受けるわけです。
そこで根本的にそれらの産業と競合する立場にある木材化学工業というものの中で、フルフラールと糖化ということだけをやって、リグニンを全部捨ててしまうというような今のやり方をもってするならば、その木糖工業というものは一体パルプ工業に経済上太刀打ちができるかどうか、私は非常に疑問を持っておるのです。
ただいまの農林省の石谷長官からの御答弁に対して私はなお重ねて御質問をいたしたいのでございますが、非常に木材利用の増加が見込まれる、たとえばパルプなんかの需要だけでも輸入を予定しなくてはならないというような現状でございますし、それに近く大いなる発展を予想されておるところの木糖工業などの問題もございます。
それには、利用されておる木材は、建築材にいたしましても約六割か七割しか使われないで、あとの四割か三割ぐらいは捨てられてしまうから、これをもっと高度に利用して、パルプにするとか、あるいはこのパルプによってできた廃液を酵母にするとかあるいはアルコールにする、そういうようなことに利用するとともに、すでにお話のごとく、ドイツなり北欧諸国では木糖を作っておる。
○鹿野小委員 私の質問に関する限り、本日おいでなさっている方々は、みな十分な答弁を願えるとは思いますけれども、しかし問題はたとえば木材の合理化から、木糖工業というような問題が生まれてくる。それが日本の食糧自給政策に関連を持つ。この食糧自給政策は、日本の防衛という点からまた非常に重要な問題だ。