1985-02-14 第102回国会 衆議院 予算委員会 第9号 「木工品組合の班長だと言って、態度がおうちゃくでした」 山田はすぐ次の狩り出しに駆けだし、路地裏へ姿が消えると、男が地面に両手をついて秋に哀願をはじめた。「わたし病気です。ろくまく悪いから、徴用行ってもしごとできんです」 男の肩幅は広く胸も厚くがんじょうな体格だった。私が相手にしないと男はうつむいて黙りこんだ。 土塀の中から朝鮮人巡査が一人連れ出してきた。 佐藤観樹