1951-03-06 第10回国会 参議院 予算委員会 第20号
これは予算案の編成が、中共の朝鮮動乱介入以前に行われました当然の結果だと思われますし又そのことは必ずしも予算編成当局乃至政府の見通しの無能と言うことはできません。
これは予算案の編成が、中共の朝鮮動乱介入以前に行われました当然の結果だと思われますし又そのことは必ずしも予算編成当局乃至政府の見通しの無能と言うことはできません。
併しながら中共の朝鮮動乱介入、米国大統領の非常事態の宣言を契機として、遂に対中共貿易は実質上禁止の状態であります。これがために我が国がこれまで中共地区から輸入して参りました原資材は、米国を初めとして遥かに違い国々から仰がねばならないという現状に立ち至つたのであります。
むしろ逆に十一月末からの中共軍の朝鮮動乱介入によりまして、いわゆる新事態、新しい戰争の形がとられて来た、最も重大な状態になつて来た、そうすると米ソ衝突は必至であるじやないか、妥協という余地はありはしないじやないかというお考えでございますが、私は必ずしもそうは考えておりません。
前回も申し上げましたように、中共軍の朝鮮動乱介入につきましては、十月の中ごろからいろいろな報道が伝わつておつたのでありまするが、十一月の六日にマツカーサー元帥の声明によりまして、国連軍が外国共産軍と交戰をしているという事実を確認いたしますと同時に、この報告書を安全保障理事会に提出し、安全保障理事会は、この事態に対応して、マッカーサー元帥の報告を聽取し、さらに八日この報告の通りに中共代表を招請するという