1952-02-27 第13回国会 衆議院 文部委員会 第7号
それはこの前の京都市大事件についても、私は服部学長がここへ見えられたときに、学生に対する学校側の指導について質問して、たいへん失望したのであります。
それはこの前の京都市大事件についても、私は服部学長がここへ見えられたときに、学生に対する学校側の指導について質問して、たいへん失望したのであります。
今花村委員から言われた点も、警視総監に問いますことと、服部学長の考えておられたことと全然違つておる。これは重大なことです。その次は学校はまず第一番に責任を負う、こう言われた。それはだんだん詰めて行くと学生に対する教育上の責任になつて来る。治安上における責任は負うべきものでもないし、負いようもないものだということなんです。しかるにこの問題に対しては、まず責任を負うものだと言つてかかつておられる。
そこで私は服部学長に対してお聞きをいたしたいと思うのでありまするが、まず第一に常に申すことでありまするが、今日何が一番大事であるかと申し上げても、おそらく治安を確立せなければならなという問題に対して、まず一指を屈しなければならないのではなかろうか。戦後においてどこの国でも治安が乱れて、この治安確立の問題に悩まされておりますることは、世界の歴史が雄弁に物語つておる。
私はこれは服部学長にまだ質してありませんのでわかりませんが、私たちの聞いておるところを申上げるのですが、そうして服部学長が飽くまでもそれを拒否した、警察官を学内に入れることは困るといつて拒否をなすつたときに、それでは君は十日学長になつても知らないぞというような意味の捨科白を残して学長室を出ておるというわけです。
○若林委員 昨日来の懇談会及び今日の正式な委員会において、大体服部学長は、どういう意図で本委員会が学長の発言を煩わしておるかということは、おわかりくださつたであろうと思うのであります。今度の京大騒擾事件というように、新聞紙上には現われておるのでありますが、私たちはこれは社会的に非常に重大な影響を及ぼしておる、重大問題とわれわれの胸に映じておるのであります。
本日は、特に京都大学服部学長の御出席を賜わりましたことを、厚くお礼を申し上げます。服部学長には、公務御多端のところ、本日十時お帰りのところを、当文部委員会の学校教育の諸問題審査のため、御出席くださいましたことを、厚くお礼を申し上げます。 この際、お諮りいたします。京都大学学長服部峻治郎君を、参考人に指名いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
続いて服部学長が外に出て来ましたので、学生は警察の侵入を話が違うではないかというふうに学長に抗議をいたしました。このときに外にいた警官は又どつと入り込んで来まして、学生側は警官側の挑発に乗らないで学長と共に室に入つた。このとき警官と学生とは何も事を起していないようであります。そうして学長の部屋でいわゆるばかばかしいやり方に対して抗議をしました。
○世耕委員 私は要所々々を簡単に服部学長にお尋ねいたしたいと思うのであります。この間文部大臣にお尋ねしたのだが、文部大臣はお答えにならなかつた。このたびの天皇陛下の京都大学行幸は、京都大学から天皇の行幸を要請されて行幸になつたのか、それとも京都に行くついでに、陛下が京都大学を御見学したいというおぼしめしで京都大学にお寄りになつたのか、その点をお聞きしたのだがわからなかつた。その点はいかがですか。
先般文部大臣からも一応調査の上に報告を承るよう になつておつたのでありますが、幸いに服部学長が当法務委員会にお見えになつたので、その後の調査の結果の況をあらかじめこの際お伺いしておきたいと思うのであります。
○世耕委員 先ほど同僚委員から大学の自治という問題が取上げられたようでありますが、服部学長は大学の自治ということに対してどういうお考えでございますか。
○浦口委員 このたびの京都帝大事件の内容については、先ほど服部学長からいろいろお聞きいたしまして、われわれも懇談の中で承つたのでありますが、法務総裁でありますので、そういう点には触れないようにいたしまして、ただ、今までの御答弁を聞いておりますと、この事件は、ただ表面に現川われた形が、いわゆる公安条例違反かどうかということでお調べになつているように考えられますが、その対象がたまたま天皇であつたということと
服部学長の談話として新聞に発表されておるようでありますが、これによりますと「服部京大学長談、非常に混雑したので警察に整理を要請した。幸い事故がなく終つたが云々、」というようなことを書いております。事故がなくて終つたのでなくして、事故があつたのです。学長はこれを事故だと思わないのです。
○天野国務大臣 京都大学は先ほども申しましたように、前の鳥養学長でも今度の服部学長でも、非常に熱心に学生を指導しておられます。これは教育界の人もすべて認めておるところだと思います。ただ警察との連絡があつたそうでございますが、今の学生を扱うということは非常にむずかしい。これはよく御了解をいただきたいと思うのです。
服部学長の人格その他について、私よく存じ上げております。服部学長がそういう難局に立たれたことは、むしろお気の毒だと思う。それは前の総長も同様であります。しかしながら、大学自体が総長の意思を継いでその通り行つているかどうか、行つていないということが今度の不祥事の発生じやないかと思う。そこを実は改革してもらわなくてはならぬ、こういうふうに申し上げておるのです。