2011-03-08 第177回国会 衆議院 総務委員会 第3号
二〇〇三年の三月に、茨城県神栖市において、有機砒素化合物に汚染された井戸水を飲んで数百人の方が環境被害を訴えている問題であります。 井戸水を飲んでいた住民の方、被害者の方は、当時、手足のしびれや震え、歩行困難、頭痛などの症状に見舞われました。今でも神経障害やだるさ、集中力の低下を訴えております。
二〇〇三年の三月に、茨城県神栖市において、有機砒素化合物に汚染された井戸水を飲んで数百人の方が環境被害を訴えている問題であります。 井戸水を飲んでいた住民の方、被害者の方は、当時、手足のしびれや震え、歩行困難、頭痛などの症状に見舞われました。今でも神経障害やだるさ、集中力の低下を訴えております。
○国務大臣(小沢鋭仁君) 神栖における有機砒素化合物による環境汚染に起因すると考えられる健康被害が生じている問題は極めて深刻で重要な問題と、こう認識をしております。 今お話がありましたように、環境省では、平成十五年六月の閣議了解に基づいて健康調査の実施や医療費及び療養に要する費用を支給し治療を促す取組を、地元の茨城県や神栖市と協力して進めているところでございます。
ジフェニルアルシン酸につきまして、当時どのような認識があったかということも関係はしてくるわけでありますけれども、もちろん戦前、砒素を使った農薬というものも存在しておりましたし、先ほど申し上げましたように、実際に他の有機砒素化合物が農薬の原料に使用されていたという事例もあることもございまして、そういう意味では、そういう砒素と同程度の毒性を有するということについて、払い下げを受けた方が十分認知をして、相応
○原政府参考人 今現在行っております緊急措置事業につきましては、平成十五年六月の閣議了解において、早急に有機砒素化合物による健康被害者の症候及び病態の解明を図り、もってその健康不安の解消に資するという観点から実施されております。 このため、平成十五年の際には、有機砒素化合物に関する化学的な情報が十分でない中、当面五年間という形で調査研究が始められました。
これは平成十五年、環境省の方でもしっかりとしたパンフをお作りになっていらっしゃいますけれども、旧日本軍の毒ガス兵器用に使われました有機砒素化合物、この汚染の問題で大変苦しんでおられる被害者の方が百五十四人もいらっしゃるということでございます。
○政府参考人(滝澤秀次郎君) まず一点目の緊急措置事業の関係でございますが、事業全体の一部でございます健康管理調査につきましては、著しく有機砒素化合物に暴露したと認められる住民、いわゆる、我々、A井戸の水を飲んでいた方と呼んでおりますが、そういった方々を対象といたしまして、臨床医学的な調査研究を含めまして、健康状態等に係る調査のことを称しております。
一つは、神栖市の有機砒素化合物の汚染によります健康被害の問題でございます。 最近、環境省の方にも被害者の方が陳情といいますか要請をされている。私も、この緊急措置というのは五年間というふうに承知をしていたんですが、どうやらその中に三年間というような部分もあるということで被害者の方が心配をされているということでございます。
○政府参考人(滝澤秀次郎君) お話にございましたように、健康被害が出ました地域の九十メーターほどの部分にコンクリートの塊らしきものがあるということで、ちょうど一年ちょっと前になりますが、そういった発見がございまして、その後約半年掛けまして、それがどういう状態であるのか、あるいはその有機砒素による汚染がどの程度かということをまとめまして、昨年の六月に一応報告書の形で提出させていただいております。
既に御承知かと思いますが、茨城県の神栖市におきまして有機砒素化合物による環境汚染というものがございまして、健康被害もあったわけでございます。三年前の平成十五年三月に筑波大のお医者さんから、住民の手足がしびれているというようなことで、飲用水に問題があるんではないか、井戸水検査をしてほしいというのが最初のスタートでございました。
また、有機砒素化合物に対しての調査研究であるとか証拠、それから病態の解明を図って、住民の皆様方が抱いておられる健康不安の解消にはしっかり努めてまいりたいと考えております。
健康管理調査としての考え方でございますが、有機砒素化合物の環境暴露を通じた健康影響等を解明する見地から、汚染による影響を最も著しく受けていらっしゃると考えられる方々に対してその対象としたものでございます。
○加藤修一君 有機砒素化合物のジフェニルアルシン酸、これは自然界に存在するものではなかったはずですよね。それから、どういうメカニズムかそれは分かりませんがフェニルメチルアルシン酸が検出されたということで、しかも今の答弁にありましたように毒性が分かっていないと。結果的にはその評価をしていかなければいけないと。
それを受けまして、昨年の年末に開催されました専門家の検討会の検討結果を受けまして、環境省といたしましては有機砒素化合物が検出された米を常食としていた方々について、その生体試料、つめとか毛髪でございますが、生体試料中のジフェニルアルシン酸あるいはフェニルメチルアルシン酸の測定等の対策を進めてきたところでございます。
細々と研究班で一億円少々のお金でやっていること自身が非常に大きな問題であると思いますし、環境省における、この有機砒素化合物、よく原因分からないけれども健康被害を受けた住民に対する調査協力金の支給も行われておりますし、また厚労省所管では薬品、薬における副作用被害、これはもう制度ができる以前の患者も救済しようということを昨年政治決断していただいたわけでございますので、こういう観点からも、三十数年前の事件
いわゆる有機砒素中毒というんでしょうか、無機の中毒の例はいろいろあるんでしょうが、有機砒素というのは初めてなのかなというふうにも思いますし、健康診査で髪の毛とかつめとか、いわゆる体内の含有量というんでしょうか、吸収量というんでしょうか、そういうものが調査されたんじゃないかと思いますが、そういうものがだんだんに排出されていけば、後遺症の問題は分かりませんけれども、中毒症状といいますか、が良くなってくるのかなというふうにも
茨城県神栖町におきます有機砒素汚染等については、昨年六月六日の閣議了解に基づいて、健康影響への対応を進めるために医療費の支給などを行います緊急措置事業、そして汚染源特定のための調査等を実施をしてまいりました。
緊急措置事業について若干具体的に申し上げますと、有機砒素化合物が髪の毛とかつめでございますが、生体から検出された者に対しまして、健康診査でありますとか、実際に掛かった医療費の自己負担分の支給などを実施してきております。
具体的には、原因物質と考えられております有機砒素化合物による健康被害の知見が特に乏しいことを踏まえまして、その暴露が確認された方々に対しまして、定期的な健康診査の実施、医療費の自己負担分の公費負担、それから通院で月額一万五千円、入院で月額二万五千円の療養手当の支給をすることといたしております。
○稲葉委員 時間が来ましたから終わりますが、要するに、被害に遭われた方々は、自分の存知しないところ、関知しないところ、まさか自分が飲んでいる井戸水にああいった有機砒素が混入しているということはつゆ知らず、安心して飲んでいて健康被害に遭われたわけでありますので、こういった方々に対しての国の手当てというものをきちんとこれからもやっていっていただくようにお願いしまして、質問を終わります。
今日の新聞、読売新聞によりますと、井戸周辺の土砂、これは別の場所から搬入したということで、九六年以降集合住宅に住んでいる、井戸を使用していたのは十二世帯三十三人で、うち、子供を含む十三人に手足の震えや言語障害などの症状が確認されているということで、この委員会でもこういった面についての質問が今まであったわけでありますけれども、有機砒素の化合物による、それに対する治療方法がまだ確立されていない等々を含めて
なお、一般論でございますが、一般論といいますのは、なかなかこの問題自身が、有機砒素によるこういった健康影響というのは恐らく初めてだと思います。また、こういう旧軍絡みと言われておりますけれども、それについても様々でございまして、全体的にどうするかということについては、私ども、必ずしも環境省自身が担当もしておるかどうかは不明確でございます。
茨城県の神栖町の場合に、高濃度の有機砒素が検出された場所というのは、戦争末期、内閣中央航空研究所鹿島実験場のあった場所でもあり、またそのすぐ北には、特攻隊の訓練基地である海軍の神之池飛行場がありました。同時に、戦争末期に、この場所に米軍の本土上陸に備えた部隊が展開をしていました。これが配付した資料のB4のサイズの方の右上の2と書いてある資料です。
まず最初に、茨城県神栖町の有機砒素被害問題に関してお聞きします。 環境省にお聞きしますが、茨城県神栖町で、旧日本軍の毒ガス、くしゃみ剤に由来すると推定されるジフェニルアルシン化合物という有機砒素が大量に検出され、住民の健康被害が生まれ、町民の方の大きな不安を引き起こしています。
五月八日の茨城県の健康影響に関する専門委員会の報告書でも、住民の健康障害の原因物質がこの有機砒素化合物と考えられると発表しております。 そこで、環境省は、化学物質調査検討会を立ち上げていますけれども、これらの手足の震えや歩行障害、幼児の発育のおくれなどの症状は、県の健康影響に関する専門委員会と同様に、有機砒素化合物による症状だというふうに環境省も見ておられるのかどうか。環境大臣、いかがですか。
同研究機構は、この検出された有機砒素化合物のジフェニルアルシン酸が、旧日本軍が製造した嘔吐剤の分解生成物と見られるとしております。
○鈴木国務大臣 問題の飲用井戸を使用していた人たちに見られます手のしびれ、歩行障害の神経症状、それから幼児の発育障害等の原因といたしまして、県の専門家の検討によれば、有機砒素化合物でありますジフェニルアルシン酸の可能性が高いものである、そういうふうに思われます。
今、先ほどの御答弁にもありましたように、今回の井戸水から検出された物質は、旧日本軍が製造していた毒ガス、嘔吐剤、くしゃみ剤から分解されてできたとされる有機砒素化合物ジフェニルアルシン化合物、これも検出をされました。ここは、戦時中、内閣中央航空研究所鹿島実験場があった箇所なんですね。特攻隊の訓練も行われていた海軍の神の池飛行場もすぐ近くにあったわけであります。
なかなか簡単に、病気を治すというような形でうまくいけばいいんですが、いったん体内に入った、例えば有機砒素というものを、それを取り出すというのは非常に大変な問題でありまして、これはカネミ油症のときもそういう問題で大変患者さんが大変な思いをしたということもあるわけでございます。
それが今回、道路等の敷設に端を発しまして、調べましたところ、埋めたところから、これは有機砒素化合物でございますので、要するに砒素が若干検出されたということを聞いております。
○斉藤(鉄)委員 焼却による廃棄というのは酸化させるだけですから、有機砒素の化学形態はそのまま残ります。ある意味で無機化しないと毒性はなくならないわけですから、それでもってすべて処理が済んだというのは間違いだということを私はちょっと指摘しておきたいと思います。
これについて広島県では三十億円の費用を用意し、そのジフェニールアルシン酸、これは有機砒素化合物でございますので、これを無機化して、無機化すると不溶性硫化砒素になりますので、不溶性として処分すればそれはかなり安全性が高いということで、その処分を百二十トンのアルシン酸についてやることになっております。 こういう問題が現実に起こっている。
何といいますか、最近、晩腐という病気がうんとはやりまして、これらを中心にして有機砒素剤を使うんです。一年に五回とか八回なんというそんなところないですよ。少なくとも二十回やっているんです。だから、薬を調合する時間だとか運ぶ時間だといったって、十アール当たりずつ運ぶんじゃないんですから。やるときには何ヘクタールか一遍にやるんです。