1993-05-12 第126回国会 参議院 産業・資源エネルギーに関する調査会 第8号
これはエネルギー量にすると、同量の燃料で倍の有効エネルギーが得られるということになるわけであります。 次に、熱の多段階利用、すなわちカスケード利用があります。 これは工場団地などで高い熱を必要とする工場から低い熱で十分な工場まで段階的に廃熱を利用し、最後に家庭用給湯などに用いることにより、一たん発生させた熱を徹底的に利用しようというものであります。
これはエネルギー量にすると、同量の燃料で倍の有効エネルギーが得られるということになるわけであります。 次に、熱の多段階利用、すなわちカスケード利用があります。 これは工場団地などで高い熱を必要とする工場から低い熱で十分な工場まで段階的に廃熱を利用し、最後に家庭用給湯などに用いることにより、一たん発生させた熱を徹底的に利用しようというものであります。
熱力学というのは、これは非常に古い学問なんですけれども、最近は特にエネルギーの利用の問題に関して非常に新しいいろんな研究がなされ始めまして、その中で一番大切なことは、エネルギーの中には無効エネルギーと有効エネルギーというものがあるというふうにはっきり区別をしなければいけない。
たとえば先ほど来話の出ております太陽エネルギー、地熱あるいは中小水力、風力、波力、まあ海洋エネルギー、あるいは廃熱の有効エネルギー、こういうものを将来エネルギー全体に占める割合をどの程度にまで高めていくというふうにお考えになっておるのか、おおよその数字がもし現状でわかっておるならお聞かせ願いたいと思います。
むしろ大事なことは、一体どのくらいの効率でエネルギーが転換できるのか、あるいはもうちょっと詳しく言いますと、一体そういったエネルギーを発生するためにまたいろいろな装置をつくるというようなことになりますと、その装置をつくるためにまたエネルギーがかかるわけでございますから、そういう面も十分考えて将来の有効エネルギー量をこれから時間をかけて見通していくというのがいまの立場ではないかと思っておるわけでございます
ところで、現段階では直ちに一律的なガイドラインとして取り上げるのは非常にむずかしい問題ですので、当面本法案のような措置が妥当だと思いますけれども、今後の課題として、エネルギーの質を考えた有効エネルギーあるいはエキセルギーの効率的利用の推進に努めていけば、省エネルギーはさらに一層進展をさせることができると考えております。