1971-12-22 第67回国会 参議院 沖縄返還協定特別委員会 第8号
ですから、この第八項の現実の機能は、日本への核兵器の有事持ち込みの可能性をつくっておるというふうに思うのでございまして、この点につきまして、核抜きの問題、共同声明の第八項につきまして、共同声明のどこにも非核三原則ということばは見出されませんが、「核兵器に対する日本国民の特殊な感情」とか、「これを背景とする日本政府の政策」というようなことが書いてございますが、「非核三原則」ということばがはっきり書かれていない
ですから、この第八項の現実の機能は、日本への核兵器の有事持ち込みの可能性をつくっておるというふうに思うのでございまして、この点につきまして、核抜きの問題、共同声明の第八項につきまして、共同声明のどこにも非核三原則ということばは見出されませんが、「核兵器に対する日本国民の特殊な感情」とか、「これを背景とする日本政府の政策」というようなことが書いてございますが、「非核三原則」ということばがはっきり書かれていない
これが返還後存続するとなれば、核有事持ち込みの疑いが少なくとも起こらざるを得ない。これを解団するというその確認をできないのですか。しなきゃならない、これは、むずかしい問題だけれども。
しかし、ジョンソン国務次官補あるいはチャップマン海兵隊司令官その他、アメリカ政界、軍界の発言は、核隠しであり、有事持ち込みであり、沖繩基地の事実上の自由使用が運用面で保証されておるという趣旨の発言ばかりであります。安保がそのまま沖繩に適用されるということは、形式面での本土並みであって、それはしょせん詭弁にすぎません。
したがって事前協議の対象となるべき性質の問題であることは変わらないわけでありまして、アメリカ政府の立場としてこれを確認したのが「事前協議制度に関する米国政府の立場を害することなく、」という表現が使われてあるわけでありまして、これによってわがほうが有事持ち込みを認めるという保証を与えたというようなことは全然ございませんことは従来から説明しておるとおりであります。
で、右のジョンソン次官の説明は必ずしも沖繩の核抜き返還を保証したものでなくて、返還時の有事持ち込みの余地を認めたということを裏書きするものじゃないかというような、そういう懸念、疑念が提起されていることは御承知のとおりでありまするが、事の重要性にもかんがみまして、あらためてこの点についての政府の所見をひとつ明らかにしていただきたいと思う次第であります。
先ほどから繰り返されていますように、戦術核兵器の有事持ち込みに対する取りきめの問題。それから防衛目的での日本からの米軍の出撃は、これは事前協議の対象から除外する。それから、沖繩を含む日本の基地が韓国の防衛に使われる。日本が日本以外の地域の安全保障に貢献することなど。まあ、あげてみるというと、きわめて重大な内容を含んでいる。
○美濃委員 次に、核兵器の有事持ち込みについて、これは、「米国政府の立場を害することなく、」まあ私どもの受け取る感じでは、事前協議の対象にするという約束をしてきたのではないか、こう思うのですが、帰ってきての報告と、私どもがテレビその他で承知したアメリカ側の発表は、この点はかなり食い違っておるのですが、このいきさつはどうなっておりますか。
したがって、核の有事持ち込みはありませんから、重ねてお尋ねを受けないように、どうぞ御安心いただきたいと思います。(発言する者あり)はっきり申し上げます。 次に、施政権返還後の沖繩には日米安保条約が適用されることになります。したがって、安保条約の目的に照らして必要な米軍基地が沖繩に残り、引き続きわが国を含む極東の安全維持のために有効な機能を維持することは、国の安全のために必要であります。
しかも、との義務を完全に履行するため、沖繩の軍事的機能を低下させず、韓国、台湾を即日本自身の安全と同一視し、事前協議の適正運用と称する日本基地よりの米軍の戦闘作戦行動の自由化、核有事持ち込みを容認するとともに、六〇年安保体制に見られなかったベトナム戦争への積極的協力さえあえて行なおうとし、加うるに自主防衛の強化と称する再軍備への路線を走ろうとしておるのであります。
ですから、有事持ち込みについてのいままでの経過と、それからもし将来をも含めまして、有事持ち込みの要請がありました場合を含んで、それに対する日本の最終的な原則といいますか態度、これを伺っておきたい。そうでないと、これはかご抜けになるわけですから、核抜きの看板に偽りが生ずるわけでございましょう。一番大事なのは有事の場合なんですね。
○峯山昭範君(続) 一昨日、すなわち二十日付のワシントンの有力紙、サンデースターが伝えるところによりますと、毒ガスを含む生物・化学兵器についても、沖繩から撤去する合意が成立するだろうと述べる一方、核兵器と合わせてその有事持ち込みも検討されると報じております。