2012-03-22 第180回国会 参議院 農林水産委員会 第3号
米国産牛肉の月齢制限緩和によるBSEのリスクが増大します。残留農薬の基準の緩和、食品添加物の基準の緩和、植物検疫、ポジティブリストの緩和、遺伝子組換え作物の輸入。米韓FTAでは歯止め条項というのがありますが、この歯止め条項は、一度制度を緩和すると、どんなことがあっても元には戻せないんです。狂牛病が発生しても牛肉の輸入を中断できないなど、とんでもない要求をされかねないんです。
米国産牛肉の月齢制限緩和によるBSEのリスクが増大します。残留農薬の基準の緩和、食品添加物の基準の緩和、植物検疫、ポジティブリストの緩和、遺伝子組換え作物の輸入。米韓FTAでは歯止め条項というのがありますが、この歯止め条項は、一度制度を緩和すると、どんなことがあっても元には戻せないんです。狂牛病が発生しても牛肉の輸入を中断できないなど、とんでもない要求をされかねないんです。
そもそも、昨年の九月に前原外務大臣は、クリントン国務長官と会ったときに自分の方から、頼まれてもいないのに、月齢制限緩和を一つの可能性として検討し、できるだけ早く方向性を示したいと、一年以上前にもう言っちゃっていますものね。そう言えば、アメリカが、ああ、やってくれるんだなといって要求するのは当たり前の話ですよ。墓穴を掘ったということだろうと私は思います。
ところが、前原さんがクリントンさんと会って、今、米国牛の輸入は二十カ月月齢以下に制限しておるわけでありますけれども、月齢制限緩和を一つの可能性として検討する、できるだけ早く結論を出すと。とんでもないことを言いましたね。とんでもないですよ。