1948-06-08 第2回国会 参議院 決算委員会 第21号
從いまして會計の内部において各勘定間に現金の繰替使用がなされておつたのでありますが、昭和二十年度は終戰後急轉した特殊の經濟事情から、事業上未曾有の經營難に當面いたしまして、年度途中において資本勘定に繰替使用せられておりました資金を繰戻すことができず、決算上、業務勘定の過剩額に相當する現金の保有がなかつたために、會計手續上、勅令通りの處理をなし得なかつたのでありまして、この點は誠に遺憾に存じております
從いまして會計の内部において各勘定間に現金の繰替使用がなされておつたのでありますが、昭和二十年度は終戰後急轉した特殊の經濟事情から、事業上未曾有の經營難に當面いたしまして、年度途中において資本勘定に繰替使用せられておりました資金を繰戻すことができず、決算上、業務勘定の過剩額に相當する現金の保有がなかつたために、會計手續上、勅令通りの處理をなし得なかつたのでありまして、この點は誠に遺憾に存じております
それから第三の差異點は、普通郵便局の運營のための經費は、會計規程の原則に從いまして、一般費によつて經理されておるのでございますが、特定郵便局の場合におきましては、先程申上げましたように、人件費を除きまして、局運營のための物件費は會計手續上極めて簡便な渡し切り費として毎月特定の金額を支給しておるのでありまして、特定郵便局長はこれを以て局運營の責に任ずることを建前としておるのでございます。
會計手續上非常な複雜な方法を採つております。又同時に必要なだけの經費をその都度支給するという建前になつておりますが、特定郵便局の場合にはいわゆる渡し切りという制度でありまして、これは今日特定郵便局にしか認められておられないのであります。一定の經費を渡り切りとして支給して、その渡し切りの範圍内において、その目的として定められた仕事に對してはその經費で一切賄つて行くというのが渡し切り經費であります。
それからもう一つの渡し切りの經費の問題に關する御説明によりましても、一方は一般費の會計規程によるところの支辨であつて、一定の經費をその都度その都度渡し、一方の特定局の場今には非常に簡便な會計手續によつて渡し切り經費を渡しておるからこの方が有利であるという説明でございます。